2011年10月1日土曜日

映画 『ライフ』

現在公開中の『ライフ いのちをつなぐ物語』は、
イギリスの放送局BBCが6年間、
撮影日数3000日をかけてつくりあげた
生物達のドキュメンタリー作品です。

この中に登場する生物たちは
この世に生を受けた人間以外の動物、植物たち。
みんな生きていくために日々闘っているもの達です。

この作品の中には世界18ヵ国、24箇所で撮影された
さまざまな生物達の生きる様子が綴られていますが、
中でも特に印象に残っているのは、
ここ日本で生まれ、生活しているニホンザル。

彼らの中では、いろいろ上下関係があるようで、
雪が舞うとっても寒い中、
温かい温泉を目の前にしてお湯に浸かれるのは、
ほんの一部のサルだけ。

彼らの世界のルールでは、階級が高いものだけが温泉に入れて、
入れない身分のサルたちは温泉の周りで
湯気の温かみで寒さをしのいでいるんです。

階級が高い血筋に生まれたもの、そうではないものでは、
同じ子どもであっても生活が全く違う。

恵まれない環境での生活を強いられたサル達は、
幼い頃から常に耐える事を教えられ、
知恵をしぼりながら生きていく為に頑張っています。

そんなニホンザル達の他、
いつ敵に狙われるかわからない状況で
生きている生物たちもたくさんいます。


例えば、ハネジネズミ。
彼らはかなりの頭脳派です。

自分よりも動きが早い敵から身を守るために、
縄張り中の道のカーブを全部記憶して、
常に完璧な逃げ道を整えているんです。


あと、一生に一度だけ産卵するミズダコは、
卵を産んだ後の半年間、
飲まず食わずの状態で卵につきっきりで
子どもが卵からかえるまで必死で守るんです。

そして子どもたちが卵からかえる姿を見届けた後、
一生を終えます。

このように地球上に存在する生物たちは、
この世に生を受けてから息絶えるまで、
誰かのため、何かのため、精一杯生きている事、
生きていくことはこれほどにも大変なのかを
作品を通して知りました。

不自由なく生かされている事に感謝もせず、
当たり前のように生きて、
その上、日々の生活に不平不満を言っていた自分を
どこかに隠したい。


何をやってたんだか・・・・・・

動物だけじゃなくて、陸も海も空も・・・・
みんな生きていて誰かと何かをつないでいる。

この壮大ないのちをつなぐ物語を観て、
何も感じない人はいないでしょう。

感動という言葉は簡単に口にしたくないけど
とにかく感動しました!! 


あなたの大切な何かとあなたをまた
一歩近づけてくれる作品だと思います。