2011年10月4日火曜日

映画 『ホームランが聞こえた夏』

先日、観た後にとてもすがすがしい気分になる韓国映画
『ホームランが聞こえた夏』を観ました。

この作品は、韓国のプロ野球界で暴力事件をおこし、
野球界からの追放の危機に陥ったキム・サンナム選手が
聴覚障害者の子どもたちが通う学校の
野球部のコーチを務める事になるところから
物語がスタートします。

そして、そんなキムコーチの熱血コーチぶりと
彼の鬼のような指導に必死にくらいついていく
野球部員の歩みが描かれています。

このキムコーチは、
暴力事件を起こしちゃってるぐらい荒っぽくて言葉づかいも悪いし、
決して生徒にとってお手本になるような人物ではないんだけど
辛いランニングなどの練習を生徒たちと一緒にやったり、
障害を持ちながらも日々頑張っている子ども達に、
彼が身体を張って厳しさを教えるんです。

私もあなたも学生時代にもしこんな熱血先生に出会ってたら
どうなっていたんでしょうね・・・。


昭和の時代の青春ドラマ、スポ根ドラマにハマっていた方には、
超ストライクゾーンだと思います。

キムコーチの愛情こもった厳しい指導の中で
こども達のモチベーションや努力度もアップしていきます。

映画の最後の方は、キムコーチと野球部の部員たちだけでなく、
彼らが対戦する相手側のチームや彼らにかかわるすべての登場人物に
親しみを感じるような気持ちのいい作品です。


みんな、自分一人で頑張ってきたつもりでも
絶対に陰ながら支えてくれている人はいる訳で、
私の場合は、その人の存在はわかっていても
その人の気持ちまではわからない事が多かったけど、
その人の気持ちになってみること、
わかろうとする事を教えてくれる作品でもありました。

ただ、涙、感動~~~ではなく、
思いっきり笑って泣いて、力がもらえる。
観た後に、ヨッシャー、私も!って立ちあがって
気合が入るような映画でした。


それに、この映画の中の登場人物それぞれの立場で観たり、
登場人物達のその後について想像力を広げられる要素がいっぱいあって、
映画鑑賞後、会話に花が咲く、咲く~~~~!!!

「コーチと女の先生、あれからどうなったんだろうね?くっついたのかな?」etc・・・
想像や話が止まらない!!


こんな感じで登場人物の今後も気になるぐらい
映画の中に入りこんじゃいました。


私が特に気になる登場人物は、
キム・サンナム選手のマネージャー。

彼、めちゃめちゃ面白いし、ものすごくいい人なんですっ!!

彼のような個性的な登場人物の他、
沢山のみどころがあるこの作品は必見です!