2011年4月19日火曜日

映画 『高校デビュー』

新年度。
自分の生活は特に今までと変わらなくても

職場に新しい人がやって来たり、
何らかの新鮮なスパイスが加わったりしてませんか?

新たな出会いも多いこの時期は、
私の場合、女同士で、恋話をする事が多かったりします。

この間、仕事仲間と
恋愛は片思い中が一番幸せかもって話してました。

理由は、まだあまりよく知らない相手の事を自分の都合のいいように
理想の彼にしたてあげて、想像して楽しめるから・・・って。

でもこれって寂しいよね。。

両想いの恋愛より一人での妄想の方が楽しいってことだから。
こんなんでは、男もよりつかない(笑)


現在公開中の「高校デビュー」は、
中学時代にソフトボールづけの
毎日を送っていたある女の子が、
高校では恋愛ひとすじになって
素敵な相手と恋愛をする・・・
って決めてたのですが、
中々、恋をする相手もチャンスもなく
悶々としていた時に、
高校で一番のモテ男に出会って、
彼からモテる女になるための
ノウハウを学ぶというストーリー。

モテる女になる為にコーチをする
モテ男(溝端淳平くん)がまたかっこいいんだけど、
彼がコーチを引き受ける条件は、
「俺の事を絶対好きになるな」だって。

好きになるな・・と言われたら余計に意識しちゃうわ~。


この映画の中のヒロインももれなく彼に恋しちゃうんだけど、
一見、ナルシストに思えたモテ男にも意外な過去があってちょっと可愛い。

このモテ男、恋愛に関して、あ~なるほどねって思う事を
スクリーンを通じて、私達にもコーチしちゃってくれてるので
女子力、ちょっとはアップするかも。



ヒロインの天真爛漫さ、
不器用だけど真正面から恋にぶつかっていく様子に
ガッツがもらえる。
恋愛に一歩踏み込む勇気をくれる作品です。

あと、恋愛は教科書通りにはいかないし、
理屈ではないって事を思い出した(苦笑)

2011年4月9日土曜日

映画 『somewhere』

桜も満開になりつつありますね。

昼間は、汗ばむほど暖かくなりましたが、
まだすごく寒かった2月に試写会で観た映画、
ソフィア・コッポラ監督の最新作「somewhere」が
4月2日に公開になりました。


私がソフィア・コッポラの作品を初めて観たのは、
今から7年前のちょうど今頃、
スカーレット・ヨハンソンが主演していた「ロスト・イン・トランスレーション」。
あのなんとも言えないちょっとダークなロードムービーの魅力に釘つけになりました。

それから3年ほど経った2007年に公開になった
ソフィアの作品「マリーアントワネット」は、
色鮮やかな衣装や可愛いスイーツが登場するなど、
全体的にキュートでカラフルなイメージの中に、
マリーアントワネットの孤独が繊細に描かれていました。

監督として華々しく活躍しているソフィアは、
彼女の父フランシス・フォード・コッポラの作品に
幼い頃から女優として出演していました。

今回の作品には、
彼女と彼女の父との関係からインスパイアされたものも描かれていますが、
父を製作総指揮に、そして兄を制作に迎えて家族でこの映画に挑むほど、
この作品では「家族」というテーマをとても大切にしているそうです。

この映画は、実際にソフィアが幼い頃、
父と過ごした事もあるハリウッドにあるセレブご用達のホテル
「シャトー・マーモント」が舞台で、
フェラーリーを乗り回し、酒と女に溺れた生活を送っているハリウッド俳優が
別れた妻に引き取られた娘と過ごした数日が描かれています。

だだっ広い空き地を彼がフェラーリで
何度もぐるぐる回るシーンからスタートするこの映画は、
セリフも多くないけど、映画の中の世界に釘付けになってしまうのはなんだろう?
こんなに想像力が働くのはなぜだろう?と考えてみたところ、
私の中にあった「このままでいいのか?」という気持ちや空虚感を
主人公の彼に重ねてみていたからだと思います。

もしあなたの心の中のどこかに空虚感があるならば、
この映画は、それをなくす事ができるここではないどこか「somewhere」を
見つけるきっかけになるかもしれません。

あと、この映画の中で注目してもらいたいのは、
「アイ・アム・サム」で名演技をみせたダコダ・ファニングの妹、エル・ファニング。

現在12歳の彼女が主人公の娘を演じていますが、
彼女の天使のような笑顔はたまりません!!!

特に、彼女がフィギュアスケートを披露するシーンには心の底から癒されます!!

2011年4月8日金曜日

映画 『それでも恋するバルセロナ』

新年度は何かと新しい出会いもあるので、
恋のチャンスも期待しちゃう。

でもこの映画のような恋愛は、自分が渦の中に入るより、
傍からみているのが面白いなぁ。
2009年に公開された映画『それでも恋するバルセロナ』は、
ありえないほどこじれた?というかこんなのってあり?
という感じの恋の物語です!
私生活でも恋の噂が多かったペネロペ・クルスと
(彼女はめでたく結婚しましたが・・)
スカーレットヨハンソンなどが出演していて、
監督は、さまざまな恋愛コメディ映画に出演したり、
監督をつとめたりしているウディ・アレン。

このラインナップからみて、
この作品がおとなしい恋愛映画で終わらないな
と思ってははいたんですが、
思った以上に過激でした!!

一人の男をめぐって3人の女が
もみくちゃな関係になっていくのですが、
これがまた面白い!

相思相愛で一緒に暮らし始めた男と女の所に
男の元妻が戻ってきて3人で同居する事になるんですけど、
女と元妻はいがみあうどころかちょっといい関係に???
そして女の親友もこの男の事を好きになってしまってさらにややこしい事に。

ここまで聞いて、もうすでにわけわからなくないですか?

同時に3人の女に愛されたモテ男は、最後にはどうするのか?どうなるのか?

気になった方、現在、DVDがリリース中なのでぜひ観てみて下さい。


そういえば、私も昔、仲のいい友達と同じ人を好きになった事あったなぁ。
最終的には二人ともあっさりふられて、
「だいたいさぁ~うちらをふるなんてたいした男ではない」
なんて図々しくも彼の悪口で盛り上がってたっけ。
この映画の中でもそうだけど、女って強いなぁ。
男性に守ってもらいたいという気持ちはあるけど、
時にとんでもない強さを発揮する!

先日、あるTV番組で最近は、
男性にプロポーズする女子が全体の4割だって言ってたけど、
その内、女性がプロポーズするのが当たり前の時代がやってくるかもね。

女をますます強くする作品です。

2011年4月7日木曜日

映画 『悪人』

『悪人』のDVDが先月リリースになりました。





この作品は、罪を犯してしまった人と
その周りの人の様子を繊細に描いた作品です。





罪を犯した主人公の男性、彼を愛してしまった女性、
彼の家族、殺された女性、女性の両親・・・・というように
一つの罪について、さまざまな人の思いがものすごく細かく綴られていて、
その人達の思いが私の頭の中をぐるぐる回って離れないのです。

それぞれの人の気持ちにこんなに感情移入した映画は過去にないかも。

昨年、「モントリオール世界映画祭」で
深津絵里さんがこの作品で最優秀女優賞を受賞しましたが
国境を越えて、多くの人がこの映画に心を打たれたのがわかります。
そして、最後の最後まで見逃せません。

あと、犯人役を演じた妻夫木聡さんの変貌ぶりには、驚きました。

妻夫木くんといえば、
彼がドラマ「ウォーターボーイズ」に出演していた時のような
さわやかなイメージがあったのですが、
あんな妻夫木くん、初めてみました。


彼が演じた「ゆういち」は本当に悪人なのか?



受け取り方も感想も人それぞれだと思いますが、
答えは、私達の心の中にあると思います。

登場人物それぞれの人の目線から、何度も観たい作品です。
映画を観た後、そう思ったのでリリースになったDVDでも観てしまった。