2011年4月7日木曜日

映画 『悪人』

『悪人』のDVDが先月リリースになりました。





この作品は、罪を犯してしまった人と
その周りの人の様子を繊細に描いた作品です。





罪を犯した主人公の男性、彼を愛してしまった女性、
彼の家族、殺された女性、女性の両親・・・・というように
一つの罪について、さまざまな人の思いがものすごく細かく綴られていて、
その人達の思いが私の頭の中をぐるぐる回って離れないのです。

それぞれの人の気持ちにこんなに感情移入した映画は過去にないかも。

昨年、「モントリオール世界映画祭」で
深津絵里さんがこの作品で最優秀女優賞を受賞しましたが
国境を越えて、多くの人がこの映画に心を打たれたのがわかります。
そして、最後の最後まで見逃せません。

あと、犯人役を演じた妻夫木聡さんの変貌ぶりには、驚きました。

妻夫木くんといえば、
彼がドラマ「ウォーターボーイズ」に出演していた時のような
さわやかなイメージがあったのですが、
あんな妻夫木くん、初めてみました。


彼が演じた「ゆういち」は本当に悪人なのか?



受け取り方も感想も人それぞれだと思いますが、
答えは、私達の心の中にあると思います。

登場人物それぞれの人の目線から、何度も観たい作品です。
映画を観た後、そう思ったのでリリースになったDVDでも観てしまった。