2012年9月25日火曜日

Cinema『闇金ウシジマくん』

山田孝之さん主演の「闇金 ウシジマくん」を観ました。
この作品の原作である漫画は、
「週刊ビッグコミックススピリッツ」で連載がはじまり、
社会の底辺でお金や欲望にまみれて生きる人達の姿をリアルに描いた作品として、連載当初から非常に大きな反響をよんでいました。
とても過激な内容から、映像化は無理ではないかと多くの人に言われてきた中、ドラマ化されたTVシリーズが人気となり、映画化に至ったそうです。
AKB48の大島優子さんが母親が作った借金の返済の為に「出会いカフェ」に行く女の子の役を演じるということでも話題になった作品です。
山田孝之さん演じるのは、とんでもない高金利でお金を貸すヤミ金業者 
カウカウファイナンス 社長のウシジマカオル。
「闇金 ウシジシマくん」のウシジマくんを演じています。
私は、漫画もTVドラマもみたことがなく、
ウシジマくんを知らなかったので、「ウシジマくん」という「くん」づけの
「ウシジマくん」に対して、私は勝手に、愛嬌があって可愛らしいイメージを持っていたのですが・・・・
ウシジマくんは、どんな時も無表情で、
とにかく彼がその場にいるだけで周りが凍りつくような緊張感をあたえる存在なのです。
そんなウシジマくんは、自分に関わった人達にその人にとって大切な事を教えていくんです。

この作品の中では、さまざまな登場人物がそれぞれいろんな理由でウシジマくんからお金を借りていて、
その人達からさまざまな人がお金で繋がっていくんですが、
この映画を観て思った事は、
「お金って怖い!」( 一一)
 
「お金の切れ目が縁の切れ目」という言葉もあるし、
宝くじが当たったら急に人が寄ってきた・・・という話を聞いたことはありますが、幸い私や私の近い周りでは、そういう事を実感する出来事は
今までになかったので、
そんな事もあるのかな・・・ぐらいに思っていました。
この映画の中ではお金にまつわるえげつない話が満載で、
お金って怖いと思ったけど、
何人かの登場人物は、お金のトラブルから
最終的に自分にとって何が大切かを 見いだせていたので、
彼らが良い方に変っていく様子を見て、
「お金」は、怖いだけではなく、
良いも悪いも人の人生を左右する重要なものである事を最終的に認識しました。
そして私には、ウシジマくんが、お金を通して、
その人にとって大切なものや必要なものを見極める手助けをしているように思えました。
ウシジマくんは、登場人物だけでなく観る側にも何らかのメッセージを送ってくれていると思います。
山田孝之さん演じる個性的なウシジマくん以外に、
今まで純真な役どころが多かった 林遣都くんが
大金を手にして成功することに必死になっているイベントサークル代表のチャラ男を演じていたのも意外性があって面白かったです。
それにしてもウシジマくんが突然目の前に現れただけで、私、
お金も借りていないのに超ビビると思う。
そんな強面で存在感バリバリのウシジマくんのような人は、あなたの近くにいますか?