2011年9月24日土曜日

映画 『さすらいの女神たち』

歌姫とかいてディーバではなく、
女神とかいてディーバと読ませるこの
「さすらいの女神たち」は、
2010年カンヌ国際映画祭で
最優秀監督賞を受賞した作品で、
監督は、「007慰めの報酬」では
ジェームズ・ボンドの適役、
「潜水艦は蝶の夢を見る」では、
「ELLE」誌の編集長役を演じるなど
役者としてのキャリアもものすごいマチュー・アマルリック。

監督としても数々の作品を世に送り出しています。

そんな彼が今回、監督として、そして出演者として挑んだ
「さすらいの女神たち」は、キャバレー・ニュー・バーレスクが舞台。

アメリカで実際に ニュー・バーレスクに出演しているメンバーが
フランス国内をツアーでまわる模様が描かれています。

昨年末に公開された
クリスティーナ・アギレラとシェールが出演していた映画「バーレスク」で、
「バーレスク」というショーがある事を知ったぐらいなので、
「バーレスク」と「ニューバーレスク」の違いも知りませんでした。

「バーレスク」はもともとイギリスのヴィクトリア朝時代が起源で、
その後、イギリスのミュージックホールの他、
アメリカのキャバレー等で人気になったそうなんですが、
20世紀半ばになるとストリップと変わらないものになって
一時、人気は衰えたそうなんです。

そこで女性の美を生かしながら徐々に服を脱いでいく様子を
セクシーに華やかに、そしてユーモアや皮肉を交え、
メッセージ性も加えたものが
新たに大人のためのエンターテイメントとして生まれたんだそう。

それが「ニュー・バーレスク」です。

この映画にも出てきますが、
女性だけでなく男性のバーレスクダンサーもいます。

劇中に登場するダンサー達は、
実際に活躍しているバーレスクダンサー。
監督が実際にアメリカで彼女達のショーを見て、
スカウトしてきたそうです。

出演者はショーには頻繁に出ているものの、
演技の経験はほとんどない人たちばかりですが、
この作品がストーリー性のあるものとして成り立っているのは、
彼女たちの生き様がものすごく鮮明に現れているからだと思います。

ステージで多くの人を魅了する彼女達。

はっきりいってめちゃくちゃ素敵な容姿ではありません。
でもとってもとっても美しく、輝いているのです。

そんな彼女たちも、舞台の裏側では
それぞれの悩みなどと葛藤しているんだけど、
そこに道があるから前に進むしかない。。。と
今この瞬間を誰かのために、何かのために、
自分のために精一杯生きている彼女達はかっこいい!!
素敵だ!!

ストーリーの内容とかあえて細かい事は書きません。
ぜひ、大きなスクリーンで彼女達の生き様をみてきてください。

公式hpとパンフレットに記載されてあった
「女は強く優しく世界を救うのです」
という言葉がこの映画の内容とぴったりでした!

彼女たちは、まさに人々を救う女神(めがみ)です!

ここ東海3県では、10月15日からゴールド・シルバー劇場で公開です。