2011年12月29日木曜日

映画 『ニューイヤーズ・イブ』



この映画を観る前に予告を見て、
もの凄く魅かれたんです。

わずか2分ほどの映像で
私の心のトキメキボタンを押した理由の1つは、
ハリウッドで主役級の大勢のスター達が登場している事!



ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー
ヒラリー・スワンク、ジェシカ・ビール、
アシュトン・カッチャー、ザック・エフロン、
サラ・ジェシカ・パーカー、ジョン・ボンジョビ
などなど総勢20名ほど。

みんなそれぞれ年齢もバラバラだけど、
一つだけ共通しているのは、
みんな、彼らの事を知らない人はほとんどいないほどの
スターだという事。

そんなスター達が大勢集まっていて、
しかも新年へのカウントダウンを数時間後に控えたNYを舞台に
同時にいくつかのストーリーが展開していくという内容。

これだけでも面白そうなのに、
予告の映像では、ジョン・ボンジョビが
女性に強烈なビンタを食らったり(しかも2回も!)
妊婦の女性が「破水した~~」とだんな様と共に大騒ぎしたり、
何?何?とわずか2分ほどの映像に
すっかり引きこまれてしまいました!

本編を実際にみて、
予想を上回るほどの作品に大満足でした。

大晦日に、新年を迎える前にやり残した事、
やっておきたい事と奮闘する
8組の様子が描かれているんですが、
その様子を通して、この作品には、
「今年最後の日に1年の失敗や後悔を振り返り、
  今、必要な一歩を踏み出せば、
 新しい年がきっとチャンスをくれる」
というメッセージが込められているように
私は、感じました。

私自身、
天災など私達にはどうにもならない事以外は、
自分次第で何だってできる!
どんなに辛い事があっても
自分の気持ち次第で人生を輝かせることができるんだ・・・と
この映画からのメッセージに背中を押してもらいました。

2012年、キラキラ輝く1年にするためにもぜひともご覧下さい!


2011年、心動かされたいい作品が沢山ありましたが、
私の今年のナンバー1はこの作品となりました!

2012年、勇気を出して、一歩、二歩、三歩踏み出して、
キッラキラ~な1年にしたいな~~~☆彡

来年もよろしくお願いします!!

2011年12月24日土曜日

映画 『永遠の僕たち』




「MILK」や「グッドウィル・ハンティング/旅立ち」の監督 
ガス・ヴァン・サントの「永遠の僕たち」が
先日、公開になりました。





この作品の感想を一言でいうならば、「何かいい!!」
とにかく何かいいんです。
観た人にとっては、
このざっくりとした「何かいいね・・」という感想を
少しでも納得してもらえると思うのですが、
観てない人にとっては、何がいいのかさっぱりですよね。

主演の少年・少女にとても透明感があって、
作品全体的の澄んだ空気感がなんともいえず、
心地いいんです。


生と愛を描いたこの作品のストーリーをちょっと紹介すると、
主人公の少年イーノックは、
交通事故で両親を亡くし自らも臨死体験をして以来、
生きることに希望を見出せなくなってしまっていたんです。

そんなイーノックは、時間があると
見知らぬ人の葬儀に遺族の顔をして
のぞいて回っていました。

彼には友達はいません。
唯一の話し相手は、臨死体験以降、
彼にだけ見える幽霊のヒロシだけ。

ヒロシは、第二次世界大戦で戦死した特攻隊員で、
加瀬亮さんが熱演してます。

イーノックは、ある日のぞいた葬儀で
少女アナベルと出会います。
明るく人生を思い切り楽しんでいるようにみえる彼女は、
実は、病魔に侵され、余命わずかだったのです。
残された時間をとにかく自分らしく楽しく過ごしたいと願う彼女のために、
イーノックは、彼女の余生を一緒に楽しんでいくんです!!

私は幼い頃、「死」を想像すると急に怖くなって、
泣いて、両親を困らせたりしていました。
大人になってからも、自分の死を想像するだけで怖かった!

でもこの作品は、死への恐怖を取り除いて、
生の素晴らしさを感じさせてくれます。
今を大切に生きていれば、その後のことなんて何も心配しなくていい。。
というメッセージを送ってくれているようです。

やさしくてかわいくて、ほのぼのとした空気感の
この作品をみて感じた何かいいね・・・は、
きっとあなたの人生の何らかのスパイスになるはずです!

2011年12月16日金曜日

映画 『50/50』



いきなりですが、
あなたが突然ガン宣告をされて、
自分の生存率が「50/50」だと知ったらどうします?

大親友や家族、恋人の生存率が
「50/50」だと知ったら?



いきなり質問ばかりでごめんなさい。

もし、わたしだったらあわてふためいて
とんでもない行動をおこしてしまっていたかもしれません。

この作品を観るまでは。


この作品は、ラジオ局に務める27歳の男性が
突然、ガンを宣告されるところから始まる物語です。

自分の生存率が「50/50」と知ってから、
病気の自分自身と戦い、仕事や家族、
友達とどのように向かいあっていたかなどが
描かれています。

私は、ガンを宣告された主人公のアダムの親友、
カイルに心底ほれました!

カイルは、病気の親友 アダムを慰めたり介抱するどころか、
彼の病気をネタにして女の子をナンパしたりして、
やりたい放題!

こいつ、超サイテーっと思ったけど、
彼は全然最低じゃなかった。

むしろ、最高!!


それが明かされるシーンでは泣けてきて、
本当に大切な人を大事にするってそういう事なんだなと
実感させられました。

もう、見せかけの友情や愛など、おさらば~ですよ。
これからは、本当に大切な人との時間を大切にしたくなります!!

実は、この作品の脚本家 ウィル・レイサーが
自らのガン宣告、闘病生活をエピソードにまとめあげたのが、
この「50/50」なんです。

そしてウィルの闘病中を支えた親友は、
カイル役を演じているセス・ローゲンです。

実際にこの作品の役と同じ立場を経験したセスの姿は、
本当にあたたかい。

ガン宣告された男性を主人公に
コメディータッチで描いたこの「50/50」
ユーモアあふれる内容のなかに詰め込まれた、
あたたかさ、生きる希望、人生とは・・・というスパイス、
劇場でた~くさん感じてきてください。

2011年12月13日火曜日

映画 『マネーボール』

20代の前半にブラットピットが出ていた映画
「リバー・ランズ・スルー・イット」を観て以来ブラピのファンに。

とにかく彼の顔や醸し出す雰囲気が大好きで、
大好きなブラピが出ているだけで満足でした。




前置きが長くなりましたが、
この「マネーボール」を観た時、
これはブラピじゃないといけないと思ったし、
彼は、本当に素晴らしいと思いました。




「マネーボール」は、元プロ野球選手のメジャーリーグの
ゼネラルマネージャーが「マネーボール理論」に基づいて、
優秀な選手を雇えない貧乏弱小球団から、
世間が大注目する強いチームへと変貌させていった
実話を映画化したものです。

ブラピは、その主人公の男ビリーを熱演しています。

彼は、新しい理論を取り入れる為に、
多くの敵をつくり闘うことになるんですが、
どんな事があっても自分の信念を曲げません。

チームが良くなる事と愛する人や大切な人たちを守るために、
彼がすべき事を信じて突き進んでいくんです!!

私は、誰もやっていない事に挑戦したりする事に臆病でいて、
いつも誰かの背中を追っかけてばかりいました。

誰から何を言われても強い信念を持って
先頭を進んでいくビリーの後ろ姿は本当にたくましく、
その背中についていきたいとさえ思いました。

これをやればチームは必ずよくなるという信念を貫き、
チームのスタッフや多くの人に理解してもらう為に
いろんな人に真正面からぶつかっていく彼の熱意や
離れて暮らす娘の事を思う姿に心を奪われました。

主人公のビリーとそのビリーを演じているブラピの2人に感動!

個人的には、今後、ブラピに
今回のような汗と涙がその人の努力を証明してくれるような
サクセスストーリーや愛情深い親子の物語に出演してほしいです。


「マネーボール」は、現在、公開中!!

2011年12月10日土曜日

映画 『クロサワ映画』





この映画のタイトルを聞いた時
あの映画の巨匠黒澤明監督絡みの作品を
想い浮かべる人も多いかもしれない。



ですが、このクロサワとは、
お笑い芸人、森三中の黒沢かずこ。

彼女を中心に、女性芸人達が演じる
女子たちの恋模様が綴られているのが、
このクロサワ映画なんです!


TVで頻繁に見かける女芸人、
黒沢かずこ、椿鬼奴、光浦靖子、大久保佳代子。

この4人は、「女芸人」という言葉が世の中に浸透してきた
今の時代をつくった女性芸人の中に必ず含まれる。

でも、彼女たちと同じように人気のある女性芸人の中でも
特にこの4人は、愛だの恋だののイメージが全くないどころか
ワイドショーでも恋愛ネタをきいたことがなく、
恋愛に縁がなさそう。
(ごめんなさい)

でも、彼女達と同じような状況の私にとっては、
とても勇気づけられる存在に間違いありません。

この「クロサワ映画」を観た後にも心の中に数々の変化が・・・


以前は、今ぐらいの時期、クリスマス前が憂鬱で、
イブやクリスマスに仕事が入ったら内心ホットしてました。

でも、今は、そんなクリスマスを
今のありのままの自分、環境で
思いきり楽しもうとしている自分がいるんです。

もちろん歳を重ねるごとに、いろいろな事がわかってきて、
寂しさを楽しさに変えてきたつもりだったんだけど、
どこか無理があったと思う。

そんな私は、周りからみたら、ただの痛い人だったかも?

「クロサワ映画」の中で実名で登場している彼女達は、
傷ついてボロボロになる事もあるけど、
仕事に恋に友情に常に一生懸命に突き進んでいく姿は
めちゃくちゃかっこいいし、気持ちいい!!

それに観た後、やたら元気になってる自分に笑えてきました。
鼻歌唄いながら家まで帰ったのは久しぶり(笑)

せつない恋に悩んでいる友達も誘って、
みんなで楽しくみてもらいたいです!!

映画 『ラブ アゲイン』



先月、11月22日はいい夫婦の日でした。

お互いに感謝の気持ちを伝えたり、
形にして贈り合う日だそうですが、
独身の私が夫婦間で大切な事を
口にしてもリアリティーがないし、
正直、私にはわからない。


でもこの作品「ラブ アゲイン」に
大切な人を想うことについて
何らかのヒントが詰まっているのでは?
と思います。


主人公の40代の中年男性 キャルは、
安定した仕事、マイホーム、高校時代からの恋人だった美人妻、
かわいい子ども2人に恵まれて、
一般的に理想的な生活を送っていたんですが、
そんな安定した生活にあぐらをかいていたのか、
男としてはまったく魅力のない
イケてない中年男性になっていた事に
気づいていなかったんです。
最愛の妻が浮気をして離婚を考えている事を知るまでは。

撃沈した彼はバーで、
あるスーパー遊び人のいい男 ジェイコブに出会い、
ジェイコブから服のセンス、女性のくどき方などを学んで、
たちまち、いい男になっていくんですが、
奥さんを取り戻したいと思う一心で
自分を変えようと必死に頑張ってきた彼の努力は
報われるんでしょうか?

そんな中、キャルの13歳の長男が
17歳のベビーシッターに恋をしますが、
ベビーシッターは、ある男性を愛していて、
その男性は、実はキャルだったりするのでややこしや~~~。


ここまで書いたらネタバレだって??


心配しないでください。
ここまでは、ただのあらすじのようなものです。
もっとびっくりする事があるんです。

ちょっとだけ言いたい!!
いいですか?

100発100中の超遊び人のモテモテ男 ジェイコブに
彼が本気になる相手が現れるのか、
仮に現れたとしたらそれは誰なのか・・・
という所もポイントです。

ハチャメチャ、バタバタ喜劇のようなだけど
どこか温かいこの作品を観て、
感じる事、思う事、人それぞれだと思いますが、
登場人物たちの恋愛を観て、
自分の恋愛で盲点になっていたことなどがみえてくるかも。

話は変わりますが、
私は、遊び人男 ジェイコブに扮していた俳優の
ライアン・ゴズリングに一目ぼれ。

めちゃ、かっこいい~~~。

前からかっこいいとは思っていましたが、
この作品では特に超かっこいい。
ハリウッド女優からもモテモテみたい。

目の保養にもおすすめです(笑)

映画 『スクリーム4 ネクストジェネレーション』

前にも書いたけど、私は幽霊や化け物が出てきたり、
次から次へと人が殺されていったり、
とにかく怖い映画は、あまり得意ではないんですが、
この作品は、ものすごく怖いのに
作品のストーリー展開や内容に魅かれました。

でも、ホント身体中、ゾクゾクしっぱなしで怖かった~~。

この作品を観た日の夜、この映画の夢をみて、
夢の中でも怖かった事、今も覚えています!


「スクリーム」は、96年にアメリカで公開され、ヒットし、
その後、2と3が公開されました。

3でラストだとほとんどの人が思っていたそうなんですが、
それから11年経って、今回の作品「スクリーム4」が誕生したんです。

あなたは、「スクリーム」シリーズをご覧になったことあります?

私は、1~3は、まだ観てないんですけど、
ご存じない方のために私が知っている事をちょっとお話しますね。


カリフォルニア州のウッズボローという田舎町で、
白いマスクを被った殺人鬼による連続殺人事件が起こります。

ある日、突然携帯電話に見ず知らずの人から電話があり
「好きなホラー映画は、何だ?」
などとクイズを出され、
答えられなければ目の前で大切な人が殺される。

見ず知らずの人から電話がかかってくると
誰かが殺されていくんです。

だから、登場人物の誰かの携帯電話の着信音が鳴る度に
恐怖をよぶというストーリーなんです。


主人公の女子校生 シドニーの母親をはじめ
彼女の周りの人が次々と殺されていく中、
彼女は電話の声の主と思われる犯人と闘っていくんですが、
そんなシドニーが成長する姿も1~3でみられるようです。

今回の4では、シドニーが彼女の周りの人が
次から次へと殺害されていった自らの辛い事件を小説にし、
小説家として成功して故郷のウッズボローに
戻ってくるところから物語がスタートします。

それは、新たな残虐な事件の幕開けでもあったんです。


想像を絶するラストにはびっくりさせられて、
その後も考えれば考えるほどじわじわとくるあの恐怖感。

人間が持つ残虐な心の中の怖さって最高の凶器です。
最後に究極の怖さ、奥深い恐怖を味わいました。

人が次々と殺害され、残虐なシーンの連発で、
目をそらす箇所も多々あるけど、
それよりも先が全く読めないストーリー展開に
いつのまにかすっかりハマっていました。

微妙に他のホラー映画を絡めていたりして、
内容がすごく斬新です。
とっても新しい「楽しめるホラー作品」だと思います。

こういうホラー作品だったら怖がりの私でも十分楽しめる!!

でも、こわいよ。
怖がりの人は、そこそこの覚悟が必要です(笑)

この作品を観た後、
携帯電話の電話帳に登録されていない番号からの着信に
かなりびびりました。

これから、1~3を観るところです!

2011年11月7日月曜日

映画 『第7鉱区』



試写会でみている間
「ビクッ」と身体が何度も動き、
「あ!!」とか「うわっ!」とか
声を出しそうになってしまった
大迫力の作品。




この作品は、ハリウッドから技術サポートを受けず、
国内ですべてを手掛けた初の本格的3Dアクション超大作として
話題になっています。



ストーリーを簡単に紹介しますと、
1970年代から日韓共同で、天然資源の開発が行われたのを
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
この作品は、ボーリング船による石油の採掘作業を行っていた
九州の西、東シナ海にある「第7鉱区」が舞台。

主人公のヘジュンという女性が、採掘作業で命を落とした父の遺志をつぎ、
何とか石油を掘りだしたいと仲間と共に日々頑張っていた所、
彼らが滞在している船内で仲間が次々と亡くなっていくという
不可解な事が起こります。

実は、船の中にはとんでもない化け物が潜んでいる事が解り、
ヘジュンは後にその化け物と闘っていくんです。

その化け物は、最初は、おたまじゃくし程の大きさなんだけど、
それが2メートルほどの巨大な生命体になるまでの過程を
とてもリアルに表現してあるので、迫力も倍増です。



私は、2Dでみたのですが、
2Dでさえもあのリアル感ある化け物の動きに、
手に汗を握るほどドキドキしました。

あの化け物、しつこくて中々くたばらないので
長い時間ドキドキしっぱなしです。

そんな化け物に立ち向かって行くヒロインのヘジュンには、
「ファン・ジニ」や「TSUNAMI」などにも出演していた
韓国のアンジェリーナ・ジョリーと言われている
ハ・ジウォンが扮しています。

あの負けん気の強さ、何事にも立ち向かっていく強靭さ。

女性が惚れる女性!
かっこいい!!

惚れるといえば、
ヘジュンの恋人役のキム・ドンスを演じていたオ・ジホ、
めちゃめちゃかっこいいです。

彼もヘジュンと共に採掘作業をしている仲間の一人なんですが、
彼がスクリーンに登場する度に彼を目で追ってしまい、
肝心な所で化け物の動きを見失ったこともあったくらい(苦笑)


大迫力あるアクションや映像に加えて、
楽しめることが多いこの作品。

11月12日から公開です。

大いに楽しんできてください!

2011年10月29日土曜日

映画 『天国からのエール』




阿部寛さん演じる
この作品の主人公、大城 陽は、
ちゅらうみ水族館で有名な沖縄県本部町で
小さなお弁当屋さんを営んでいます。




お弁当を買いに来る顔なじみの高校生たちが
バンド練習をする場所がなくて困っている事を知った陽は、
彼らの夢や目標をなんとかして叶えてあげたい・・・と
私財をなげうって弁当屋のガレージに手作りのスタジオを建て、
高校生達に無料で提供するんです。

彼らの為に提供したのは、スタジオだけではありません。

彼らの私生活での悩みまで全てを背負い、徹底的に支えていくんです。

そして、
「あいさつは必ずする」
「勉強やバイト優先」
「赤点は絶対にダメ」
「人の痛みのわかる人間に」
などの10ヵ条を作りスタジオを使う条件を定めて、
子ども達に人として大切な事を教えます。

自分の人生すべてをこどもたちのためにささげたかのように彼らにつくし、
彼らを本気で叱って本気で愛す陽は、
「にいにい」と呼ばれスタジオに通う子どもたちにとって
かけがえのない存在になっていきます。

実は、こども達の夢を叶えるために一生懸命な
「にいにい」こと大城 陽は、
沖縄、本部町にある音楽スタジオ「あじさい音楽村」の創設者
仲宗根 陽(なかそね ひかる)さんがモデルなんです。

仲宗根さんは、腎臓がんの為、
2009年に42歳の若さで亡くなったのですが、
彼が若者の夢を応援する為に作ったスタジオ「あじさい音楽村」は今も存在し、
若者達が夢を叶える為に、日々、頑張っています!

そしてこれまでに「あじさい音楽村」から
数組のアーティストがプロとしてデビューし、
夢を現実のものとし、アーティストとして活躍しています。

そんな「あじさい音楽村」は仲宗根さんが天国に旅立ってからは、
奥様の美幸さんが支えていらっしゃるそうです。

この奥さんがまたすごい方なんです!

仲宗根さんは、奥さんや家族の意見も聞かずに
若者の夢を応援する為に全てをささげてきたのですが、
奥さんはそんな仲宗根さんや子ども達の夢まで全てを受け止め、
病気の仲宗根さんを支え、そして今では、
仲宗根さんが命をかけて守ってきた「あじさい音楽村」を
守っていらっしゃる。

すごい女性です!!
さすがみんなのにいにいのお嫁さんです!

中々できないことです。

私でも誰かのためにできる事はあるんだろうか・・・とふと頭をよぎりましたが、
こんな逃げ腰では仲宗根さんに怒られますね。

仲宗根さんに育てられ、メジャーデビューしたガールズバンド 
ステレオポニーの「ありがとう」という曲がエンディングでながれた時には、
エンドロールが涙でかすんで見えないほどでしたが、
涙が乾いた頃には、心の中がなぜか温かく、熱くなってました!!

スクリーンの中の温かくて優しい「にいにい」にぜひ会ってきて下さい!

10月1日から公開しています!

2011年10月28日金曜日

映画 『コンテイジョン』


先日、試写会で怖い映画を観てきました。

映画を観た後、映画の事を考える度に
怖くてたまらない。

怖い・・・と言っても怪奇的とかではなくて、
実際にこの世に起り得る事しての
恐怖度合いがものすごいんです。


コンテイジョン(Contagion)とは日本語で、
接触感染、伝染病という意味。

この作品は、人が人と接触して、
どんどんどんどん感染が広がっていくというもの。

同じバスの中に居合せたり、商談で握手を交わしたり、
店員と客の関係で同じ物を触ったりする中で、
ウイルスの感染が広がっていきます。

しかも、感染者たちが、出張や旅行などで海外に移動したため、
感染がシカゴ、ロンドン、パリ、東京・・・と世界中に広がり、
感染者数も1人から4人、16人・・・何百人、何千人になって、
死亡者が増えていくいっぽうなんです。

そんな中、この危機をなんとか救う為に大勢の人が立ちあがり、
全力をつくしていきます。


果たして、結末は?発生地点は?


そもそもこのウイルスに最初に感染した人は、
ほんの一瞬の出来事からでした。

その発生理由、発生地点が明らかになった時、
映画館全体がためいきのようなもので包まれました。
これは最後の最後でわかります。

私たちが住む今の世の中でも起りそうなことなんで、
怖い!!

オフィシャルホームページの予告を観ると、
映画館での恐怖がよみがえってきます。

起り得る恐怖を回避する為にも
心の準備のためにもこの作品は必見です!

今回は、あえてこの程度しか紹介しません。
あとは、劇場であなたの目でこの恐怖をみてきて下さい!

「オーシャンズ13」「トラフィック」の
スティーブン・ソダーバーグ監督の下、
グウィネス・パルトロウ、マット・デイモン、
ジュード・ロウ、ケイト・ウインスレット、
マリオン・コテヤール他豪華キャストの
体を張った演技も見どころです。

2011年10月22日土曜日

映画 『モンスター上司』



試写会でこの作品を観てから、
公開前に友達や知人にすすめまくっている
個人的に大のお気に入りの映画です。

本国アメリカで今年の夏に公開された
「モンスター上司」(原題 Horrible Bosses)
がついにここ日本で10月29日から公開になります。


ざっとストーリーを紹介すると、
ニック、カーター、デイルという仲良し3人組男子には、
それぞれとんでもない上司がいて、
3人集まれば、いつも上司の愚痴大会となっていましたが、
上司たちの度重なる悪態に堪忍袋の緒が切れた3人は、
みんなで協力し合って上司達をこの世から消そうと計画するんです。

3人と彼らそれぞれの上司はどうなっていくんでしょうか???

みなさん、翌日の筋肉痛を覚悟して観て下さいね。

私は、笑いすぎて普段使わない体中の筋肉を使ったのか、
翌日どころか2.3日体が痛かったですもん。


何が笑えるって?


もう全てが笑えます!!


中でも最高だったのは、
セクハラをする歯科医師の役を演じている
ジェニファー・アニストン。

アダルトビデオの1シーンかと思うぐらいの
エロさには驚きましたが、
これがめちゃくちゃハマリ役。

ジェンは、今まで隣のお姉さん的な役や、
姉ご肌のかっこいい女子役の印象が強かったので、
今回の意外性のある役どころ、最高です!!

徹底的にエロいところがかっこいいしおもしろいし、
観ていてスカっとするし・・・

何とも口では説明できない凄さがあります。


その他にも、コリン・ファレル、ケビン・スペイシーが
バカハラ、パワハラの上司役で出演していますがこれがまた・・・

おもしろい!


主役の3人 ジェイソン・ベイトマン、チャーリー・デイ、
ジェイソン・サダイキスに加えてジェイミー・フォックスと
出演者の顔触れも個性的。

ありえないぐらいとんでもない上司の登場の他、
ばかばかしい珍ハプニングの続出で笑いっぱなしのこの作品。

日頃、自分がいろんな事に対してカチンときたり、
傷ついたりしている事がばかばかしく、どうでもよくなってきました。

もうだいたいの事は笑い飛ばせそうだわ!

とんでもない上司と部下たちが繰り広げる
とんでもない痛快コメディーを
一度、みてみてください!!

2011年10月20日木曜日

映画 『WAYA 宇宙一のおせっかい大作戦』


愛知県 猿投を舞台に
戦国武将の霊と町の人が一体となって
ダンボールで城を建てる物語が
話題になった作品「築城せよ!」の
古波津 陽(こはつ・よう)監督が
またまた愛知県を舞台にした
作品を届けてくれました。



今度は、名古屋市西区にある商店街「円頓寺」が舞台。

私が子どもの頃、近所のおじさんやおばさんにも当たり前のように叱られ、
気にかけてもらえたあの時代を思い出すような
人情にあふれた、商店街の人達の人間ドラマです。


この映画の存在を知った時に「観たい!」ってすごく魅かれました!

個性的な出演者に加えて
『WAYA 宇宙一のおせっかい大作戦』ってタイトルや
内容も面白そうだと思ったから。

実際に観てみて、期待以上でした。
たくさん笑って泣きました。


今までに観た名古屋を舞台にした映画って、
不自然な名古屋弁のイメージがあったりしたのですが、
この作品は名古屋弁はあまりフィーチャーされず、
それよりも人情とか風習とか商店街の結束、
究極のおせっかい・・など
名古屋弁以外で名古屋色が出ていたので、
作品の中に自然に入りやすかったです。

地域の人同士の付き合いが希薄になっている世の中とはいえども
私が育った地域ではまだ映画の中のようなことがあるし、
大切な場所、大切なもの、大切なことを認識させられました。

ここ愛知県から全国に羽ばたいていった人達が
出演者として多く登場しているという点でも親しみやすかったです。

愛知県出身のスピードワゴンの井戸田潤さんが演じた勘太郎は、
青年団の団長で物語の中のおせっかいの大作戦の中心になる人物。

います。います。こーいう人。

時にうざいけど、勘太郎みたいな存在の人には心底救われますもん。


それに藤田朋子さん演じたえりさんみたいな人も、
いる~~!!

話好きで、他人のプライベイトに関しても
はっきりとものを言ってくれるおばちゃん。
(おネイサンかな?)

えりさんのような人には
親には話せない事も相談できちゃうんだなぁ。


井戸田さんや藤田さんの他、
水野美紀さん、スピードワゴンの小沢一敬さん、
ルー大柴さん SKE48の松井珠理奈さんなどなど、
出演者の方全員の演技が印象に残っています。

私はいつも映画を観る時、
出演者の誰かになって観ていることが多いですが、
今回は自分のまま、この商店街の一員のような気分で観ていました。

エンディングで流れるHOME MADE家族の曲「ホームシック」が、
自分の居心地のいい場所を思い出させてくれると思います。

最初から最後まで、すべてがリアルに心に響く作品でした。
10月22日 土曜日から伏見のミリオン座で公開です!

2011年10月4日火曜日

映画 『親愛なるきみへ』



最近は、朝晩だけではなく、
日中も冷たい風にヒヤっとするぐらい
秋らしくなって人肌恋しい季節になりました。

という事で今回は、
心をあっためてくれるラブストーリーを
紹介します。



現在公開中の「親愛なるきみへ」は、
昨年アメリカで公開されて全米№1を獲得し、
大ヒットしました。

この映画は、すごくわかりやすいラブストーリーで、
登場人物のそれぞれの思いが
ストレートに心の中に飛び込んでくるような作品でした。


特に、主演の2人の目、表情から
セリフ以外の主人公の男女、
ジョンとサヴァナの思いみたいなのが伝わってきて、
この物語の深いところまで共感できました。

ラブストーリーだと、ヒロインの女性の立場でみている事が多いんですが、
今回は、ジョン、サヴァナの両方の立場で見ちゃいました。


米軍の特殊部隊に配属されているジョンが
2週間の休暇をとって赴任地のドイツから
サウスカロライナの実家に帰っていた時に
女子大生のサヴァナに出会い、2人は恋に落ち、
ジョンの休暇中の2週間の間に愛を深めていくんです。

すっかり彼女を愛してしまったジョンは、
1年後、軍を除隊して彼女とずっと一緒にいる事を約束し、
赴任地のドイツに戻っていきました。

2人は、遠距離恋愛になっても手紙でさらに愛を深めていたんですが、
ある事件が起きて2人の運命が変わっていきます。

そして、サヴァナからジョンの元に別れの手紙が届くんです・・・・・


その後のストーリーはぜひ劇場で。


ストーリーの最後にジョンがとった行動、
ホント素敵すぎます。

人を愛する事、愛する誰かを幸せにする事の深さをみてしまった。

これから誰かを好きになるハードルが高くなりそ~です(笑)

自分にとって大切な人、本当に大切にしてくれる人の姿がみえてきました。


それにしても主人公の2人が輝いてましたね。

サヴァナ役のアマンダ・サイフリッドは、
映画「マンマ・ミーア」で大ブレイクし、
資生堂のイメージモデルとしてもここ日本でおなじみですが、
透明感のある素敵な女優さんです。

ジョン役のチャニング・テイタムは、
「G.Iジョー」などにも出演していましたが、
今まで恥ずかしながらノーマークでした。

めちゃめちゃかっこいいです!!
これから要チェックですよ!

要チェックといえば、この作品の要の役で
あの名作「ET」に主演していたヘンリー・トーマスが出演しています。

ストーリーの中で彼に対して
「え??どういう事?」って思う瞬間があるんですが、
実はこれには深い訳が・・・・・

気になった方は観てきて下さい。


後味のいいラブストーリーです。
特に今、恋したい人、必見です!!

映画 『ホームランが聞こえた夏』

先日、観た後にとてもすがすがしい気分になる韓国映画
『ホームランが聞こえた夏』を観ました。

この作品は、韓国のプロ野球界で暴力事件をおこし、
野球界からの追放の危機に陥ったキム・サンナム選手が
聴覚障害者の子どもたちが通う学校の
野球部のコーチを務める事になるところから
物語がスタートします。

そして、そんなキムコーチの熱血コーチぶりと
彼の鬼のような指導に必死にくらいついていく
野球部員の歩みが描かれています。

このキムコーチは、
暴力事件を起こしちゃってるぐらい荒っぽくて言葉づかいも悪いし、
決して生徒にとってお手本になるような人物ではないんだけど
辛いランニングなどの練習を生徒たちと一緒にやったり、
障害を持ちながらも日々頑張っている子ども達に、
彼が身体を張って厳しさを教えるんです。

私もあなたも学生時代にもしこんな熱血先生に出会ってたら
どうなっていたんでしょうね・・・。


昭和の時代の青春ドラマ、スポ根ドラマにハマっていた方には、
超ストライクゾーンだと思います。

キムコーチの愛情こもった厳しい指導の中で
こども達のモチベーションや努力度もアップしていきます。

映画の最後の方は、キムコーチと野球部の部員たちだけでなく、
彼らが対戦する相手側のチームや彼らにかかわるすべての登場人物に
親しみを感じるような気持ちのいい作品です。


みんな、自分一人で頑張ってきたつもりでも
絶対に陰ながら支えてくれている人はいる訳で、
私の場合は、その人の存在はわかっていても
その人の気持ちまではわからない事が多かったけど、
その人の気持ちになってみること、
わかろうとする事を教えてくれる作品でもありました。

ただ、涙、感動~~~ではなく、
思いっきり笑って泣いて、力がもらえる。
観た後に、ヨッシャー、私も!って立ちあがって
気合が入るような映画でした。


それに、この映画の中の登場人物それぞれの立場で観たり、
登場人物達のその後について想像力を広げられる要素がいっぱいあって、
映画鑑賞後、会話に花が咲く、咲く~~~~!!!

「コーチと女の先生、あれからどうなったんだろうね?くっついたのかな?」etc・・・
想像や話が止まらない!!


こんな感じで登場人物の今後も気になるぐらい
映画の中に入りこんじゃいました。


私が特に気になる登場人物は、
キム・サンナム選手のマネージャー。

彼、めちゃめちゃ面白いし、ものすごくいい人なんですっ!!

彼のような個性的な登場人物の他、
沢山のみどころがあるこの作品は必見です!

2011年10月1日土曜日

映画 『ライフ』

現在公開中の『ライフ いのちをつなぐ物語』は、
イギリスの放送局BBCが6年間、
撮影日数3000日をかけてつくりあげた
生物達のドキュメンタリー作品です。

この中に登場する生物たちは
この世に生を受けた人間以外の動物、植物たち。
みんな生きていくために日々闘っているもの達です。

この作品の中には世界18ヵ国、24箇所で撮影された
さまざまな生物達の生きる様子が綴られていますが、
中でも特に印象に残っているのは、
ここ日本で生まれ、生活しているニホンザル。

彼らの中では、いろいろ上下関係があるようで、
雪が舞うとっても寒い中、
温かい温泉を目の前にしてお湯に浸かれるのは、
ほんの一部のサルだけ。

彼らの世界のルールでは、階級が高いものだけが温泉に入れて、
入れない身分のサルたちは温泉の周りで
湯気の温かみで寒さをしのいでいるんです。

階級が高い血筋に生まれたもの、そうではないものでは、
同じ子どもであっても生活が全く違う。

恵まれない環境での生活を強いられたサル達は、
幼い頃から常に耐える事を教えられ、
知恵をしぼりながら生きていく為に頑張っています。

そんなニホンザル達の他、
いつ敵に狙われるかわからない状況で
生きている生物たちもたくさんいます。


例えば、ハネジネズミ。
彼らはかなりの頭脳派です。

自分よりも動きが早い敵から身を守るために、
縄張り中の道のカーブを全部記憶して、
常に完璧な逃げ道を整えているんです。


あと、一生に一度だけ産卵するミズダコは、
卵を産んだ後の半年間、
飲まず食わずの状態で卵につきっきりで
子どもが卵からかえるまで必死で守るんです。

そして子どもたちが卵からかえる姿を見届けた後、
一生を終えます。

このように地球上に存在する生物たちは、
この世に生を受けてから息絶えるまで、
誰かのため、何かのため、精一杯生きている事、
生きていくことはこれほどにも大変なのかを
作品を通して知りました。

不自由なく生かされている事に感謝もせず、
当たり前のように生きて、
その上、日々の生活に不平不満を言っていた自分を
どこかに隠したい。


何をやってたんだか・・・・・・

動物だけじゃなくて、陸も海も空も・・・・
みんな生きていて誰かと何かをつないでいる。

この壮大ないのちをつなぐ物語を観て、
何も感じない人はいないでしょう。

感動という言葉は簡単に口にしたくないけど
とにかく感動しました!! 


あなたの大切な何かとあなたをまた
一歩近づけてくれる作品だと思います。

2011年9月29日木曜日

映画 『ヒマラヤ 運命の山』












私の女友達は、去年から山登りにハマっている
いわゆる「山ガール」です。

私の友達のように山登りの魅力にはまる人が増えつつあるけど、
そういった人達にも、そして山登りの魅力なんてちっともわからない
という人にもぜひとも観てもらいたいのがこの作品です。

この映画は、山の美しさ、山の魅力、
それから山の怖さがとってもリアルに描かれていると思います。

エベレストを目指した登山家のジョージ・マロリーが記者に、
なぜ、エベレストを目指すのかと聞かれ、
「そこに山があるから」
と答えたのは山登りに関心がなかった私でも知っているくらい有名な話。

この映画を観て、その言葉の意味がわかりました。

この作品は実際にあった話が映画化されたものです。
幼い頃から、世界最高峰の山に登る事を夢みていた兄弟が、
今まで誰も頂上にたどりついた事がないヒマラヤ山脈
ナンガパルバートという世界最大の山を目指すんです。

見事頂上に到達し、長年の夢を達成できた事に大喜びした2人でしたが、
その後、下山できたのはお兄さんだけ。

弟を連れて帰る事ができなかった兄は、
頂上に行けた達成感の何百倍も苦しみます。

ネタバレになるので、詳しい事を書くのは控えますが、
兄が弟を救えなかった裏には、ある男の妬みによる裏切りがあるんですね。

最終的に兄弟を裏切ってしまった彼も
最初は、主人公の兄弟と同じような情熱を持って、
仲間と共に助け合って世界最大の山に挑んだはずなのに・・・

仲間を裏切ってまで、頂上に一番に到達した彼の
その後を映画のラストで知って、
何とも言えない気持ちになりました。

誰よりも先に頂上に到達したいという強い思いが、
裏切りという行為に発展したのかと思うと、
人の心をそんな風に変えてしまう山がものすごく怖くなりました。

でも、今まで誰も登る事ができなかった山に
チャレンジしたいという気持ちや、
どんな事をしてでも頂上に辿り着きたいと思うほどの
登山の魅力もわかった気がしますし、
彼らが頂上を目指す様子を自分の目指す夢や目標に重ねて
みる事ができると思います。

目標を達成する時に得る物や失うものetc・・・共通点も多い。

山登りが運命を変える壮大な作品「ヒマラヤ 運命の山」
残念ながら公開はもう終わっていますが、
DVDのリリースを心待ちにしていて下さい!!

2011年9月24日土曜日

映画 『さすらいの女神たち』

歌姫とかいてディーバではなく、
女神とかいてディーバと読ませるこの
「さすらいの女神たち」は、
2010年カンヌ国際映画祭で
最優秀監督賞を受賞した作品で、
監督は、「007慰めの報酬」では
ジェームズ・ボンドの適役、
「潜水艦は蝶の夢を見る」では、
「ELLE」誌の編集長役を演じるなど
役者としてのキャリアもものすごいマチュー・アマルリック。

監督としても数々の作品を世に送り出しています。

そんな彼が今回、監督として、そして出演者として挑んだ
「さすらいの女神たち」は、キャバレー・ニュー・バーレスクが舞台。

アメリカで実際に ニュー・バーレスクに出演しているメンバーが
フランス国内をツアーでまわる模様が描かれています。

昨年末に公開された
クリスティーナ・アギレラとシェールが出演していた映画「バーレスク」で、
「バーレスク」というショーがある事を知ったぐらいなので、
「バーレスク」と「ニューバーレスク」の違いも知りませんでした。

「バーレスク」はもともとイギリスのヴィクトリア朝時代が起源で、
その後、イギリスのミュージックホールの他、
アメリカのキャバレー等で人気になったそうなんですが、
20世紀半ばになるとストリップと変わらないものになって
一時、人気は衰えたそうなんです。

そこで女性の美を生かしながら徐々に服を脱いでいく様子を
セクシーに華やかに、そしてユーモアや皮肉を交え、
メッセージ性も加えたものが
新たに大人のためのエンターテイメントとして生まれたんだそう。

それが「ニュー・バーレスク」です。

この映画にも出てきますが、
女性だけでなく男性のバーレスクダンサーもいます。

劇中に登場するダンサー達は、
実際に活躍しているバーレスクダンサー。
監督が実際にアメリカで彼女達のショーを見て、
スカウトしてきたそうです。

出演者はショーには頻繁に出ているものの、
演技の経験はほとんどない人たちばかりですが、
この作品がストーリー性のあるものとして成り立っているのは、
彼女たちの生き様がものすごく鮮明に現れているからだと思います。

ステージで多くの人を魅了する彼女達。

はっきりいってめちゃくちゃ素敵な容姿ではありません。
でもとってもとっても美しく、輝いているのです。

そんな彼女たちも、舞台の裏側では
それぞれの悩みなどと葛藤しているんだけど、
そこに道があるから前に進むしかない。。。と
今この瞬間を誰かのために、何かのために、
自分のために精一杯生きている彼女達はかっこいい!!
素敵だ!!

ストーリーの内容とかあえて細かい事は書きません。
ぜひ、大きなスクリーンで彼女達の生き様をみてきてください。

公式hpとパンフレットに記載されてあった
「女は強く優しく世界を救うのです」
という言葉がこの映画の内容とぴったりでした!

彼女たちは、まさに人々を救う女神(めがみ)です!

ここ東海3県では、10月15日からゴールド・シルバー劇場で公開です。

2011年9月17日土曜日

映画 『スパイキッズ 4D ワ-ルドタイムミッション』



9月17日から公開になる
『スパイキッズ 4Dワールドタイムミッション』の
タイトルの中の「4D」というのが気になった方も
いらっしゃるかもしれませんが、
4Dというのは、3D映像に匂いも加わったものです。




劇場でスクリーンの映像を観ながらにおい?って、
最初、ピーンとこなくて、劇場のどこかからドライアイスのように
においが出てくるのか?とかいろいろ考えちゃいました。

実際は、劇場に入る時に配られるスクラッチカードに
削る順番に1~8迄 番号がついているので、
スクリーン上に番号が出た時に、
スクラッチカードの同じ番号を削って匂いを嗅ぐと
スクリーンの映像と一緒に匂いも楽しめるようになってます。

その匂いとは、
例えば、スパイ一家の朝食のシーンで、
彼らの朝食メニューの中のある匂いが楽しめるんです。

・・・といっても私が試写会でみたのは通常バージョンだったので、
匂いは未体験なんですが、通常版でも十分おもしろかったのに、
それに立体映像と匂いが加わったらと、
想像するだけで楽しくなっちゃう。

あらゆる場面でスクリーンの中の登場人物と一緒に
匂いまで楽しめて臨場感もたっぷり、
映像の内容がよりリアルに伝わってくるんじゃないかな?

さぁ4Dの説明はこれぐらいにして、中身についてお話すると、
もともと「スパイキッズ」という映画は、2001年に公開され、
その後、2002年、2003年に続編が公開されていました。

それから数年経って出演者も一新、
そして4Dとして生まれ変わったのです。

でも今回の作品に当時のスパイキッズ達が絡んでいる所も
見どころの一つです。

父親の再婚相手の義母が元スパイと知った
双子の姉レベッカと弟セシルが
義母が追っていたある事件に
勝手に首をつっこんできたことから
話はややこしくなっていくんです。
それがおもしろいんですけどね(笑)

世界征服をたくらむ最強の悪党を阻止するため、
双子姉弟がスパイキッズとして立ち上がり、
世界の時間を止めて過去にさかのぼる事になるんです。

スパイキッズ達を何としてでも守ろうとする
義母の愛情にもホロリとくるし、
単なるアクションシーンだけでなく、
この映画から伝えられる人としてあるべきメッセージも
見どころの一つです。

二人の義母役をセクシーなジェシカ・アルバが演じていて、
彼女のかっこいいスパイぶりも必見ですし、
彼女の夫、つまりキッズ達の父親は妻がスパイだという事も、
子どもたちがスパイキッズとして闘っていることも露知らず、
「スパイハンター」という番組にホスト(進行役)として
出演しちゃっているんです。

そんな彼ののんきな様子も笑えます。


この映画は、目、耳、鼻、手を使って楽しむ体験型ムービーです!!

スピーディーであっという間の1時間30分
テーマパークのアトラクション的な要素も含まれた新感覚な作品です。

史上初の4D、気になった方は、劇場で!

2011年8月20日土曜日

映画 『ちいさな哲学者たち』




このタイトルを聞いて
どんな映画を想像しますか?






そもそも「哲学」って、
私の中でわかっているつもりになっていた言葉だけど、
実際に説明しろって言われたら、
できない事に気がついたので辞書で調べてみました。

辞書によると「哲学」とは、
世界・人生などの根本原理を追求する学問。

う~ん。
まだ難しい。

そのなんとも難しい「哲学」の授業を
フランスの幼稚園に通う3歳~4歳の園児が2年間受けた模様が
ドキュメンタリーで綴られた作品がこの「ちいさな哲学者たち」なんです。

「哲学」・・・言葉では難しいけど、
実際に子どもたちが授業の中で行っていることは
先生からの質問に対して考えた事や自分の意見を述べ、
みんなで話しあっていくというもので、
話しあっている内容は決して難しくはなく、
人としてとっても大切な事。

例えば、「愛ってなあに?」「恋をしたらどうやって人を愛するの?」と
先生が子ども達に問いかけます。

すると「おなかの中がくすぐったくなるんだよ」「赤くなるんだ」生徒たちが回答。

「どうして赤くなるの?」と先生。

生徒たちから「おなかの中に心があるから」と答えがかえってくる。

こういったように先生は、「自由ってどういう事だと思う?」とか「命とは?」
「死とは?」「人によって肌の色が違うのは?」などなど
さまざまな事について子どもたちに質問を投げかけ、
彼らの考えを引き出していくんです。

この授業が始まった当初は、考える事が嫌になったり、
途中で寝てしまったりする子もいたんですが、
子ども達は、次第に考えて発言する事が楽しくなって、
大人顔負けの立派な意見を言うようになるんです。

そんな彼らの目のキラキラ度っていったら・・・

彼らの発言する姿をみて私は、何度、ドキっとしたことか。
それは、私自身、自分の考えを中々言えないことに気が付いたからです。

「○○が好き」や映画をみて○○だと思ったとか
自分の好みや感想は言えても意見となると難しいです。

「哲学」の授業の中で先生が子どもたちに投げかけた質問に
彼らは何のためらいもなく、すぐさま自分の考えを発言してたけど、
もし私が同じ事を聞かれても答えられないと思う。

意見を言うのが難しいのではなく、考える力がない。。。
っていうか考える力をストップさせてるのかも。

人の気持ち、仕事の事、遊びの事etc・・・
日々いろんな事を考えて生活しているけど、
私は、物事の本質を考えることから逃げてたかも?
「なぜ?」「どうして?」という追求も足りなかったと思うし・・・

このドキュメンタリーに登場する子どもたちの発言する様子から
学ぶこと、思う事、反省する事が多いです。

物事についてもっと深く考えて追及して
それを意見として発言し合う機会が増えれば、
その中からきっと新しい何かが生まれる。

大きな話だけど、そういう人や機会が増えれば
世の中ももっともっと変わるのではと
明るい未来がみえる作品でもありました。

「ちいさな哲学者たち」に負けないように
私達も「おおきな哲学者たち」として頑張りましょう!

2011年8月17日水曜日

映画 『モールス』


ここ日本で8月5日から公開されている「モールス」は、
「ここ20年のアメリカで№1スリラー。
とにかく劇場へ駆けこめ、
観終わった後にお礼を言ってもらえばいい」と
「グリーンマイル」の作者、
スティーヴン・キングに評された作品です。




観た後に、この言葉の意味がわかった人は少なくないと思うし、
これからもっと大勢の人が彼の言葉に賛同すると思います。

「スリラー」っていうと怖い、ゾクっとする、身の毛もよだつとかのイメージありません?

でも私は、この映画を観て、恐怖ではなく、
胸が張り裂けるようなせつなさと
純粋に人を愛する気持ちを同時に味わいました。

この映画で感じた事を言葉で表すのが非常に難しいのですが、
究極のせつなさからきた恐怖と表現するのが一番近いのかな。

この映画の主人公は、アビーという少女なんですが、
実はアビーは単なる少女ではなかった所が
この物語がせつない理由の一つなんです。

お母さんと2人きりで暮らしている12歳の少年、オーウェンは、
学校でいじめられている事を病気がちなお母さんに言えずにいました。

そんなある日、オーウェンの家の隣に彼と同じ歳ぐらいの女の子が越してきます。

オーウェンがアパートの中庭で一人寂しく遊んでいたところ、
突然、隣の家に越してきた少女 アビーが現れるんです。



初対面でアビーはオーウェンに
「わたしたち友達にはなれない」というものの、
彼の辛い気持ちを救ってくれたのはアビーで、
次第に二人は打ち解けあっていくのです。


オーウェンの部屋から壁越しに度々聞こえてくるアビーの部屋からのどなり声に
「アビーに何かよくない事がおこっているのでは?」と心配したオーウェンは、
壁ごしにモールス信号を送りあう事をアビーに提案し、
二人は、モールス信号を通してますます絆を深めていくんです。

その絆はいつのまにか恋に変化していたのですが、
ある日、オーウェンはアビーの正体を知ってしまうのです。

どんな時も自分を救ってくれる、守ってくれる、
自分を好きでいてくれる大切な人なのに、
アビーがいると多くの人が傷ついていく・・・

アビーの事が大好きだからこのままここで一緒にいたいけど、
このままでは絶対いけない、どうしたらいいのか?

オーウェンは悩み苦しんでいきます。

もし、私がオーウェンの立場だったら、
若干12歳だし、悪夢でもみていたような気持ちで
何もかもすべて忘れるかもしれない。

だからこそ、この作品のラストは胸が痛いです。


この12歳、すごすぎるぞ!!


最後の電車での中でのシーン、彼の姿はものすごくりりしい!!

純愛とせつなさが混じった映画、
なんとも言葉で言い表せないような結末は、ぜひ劇場で。






2011年8月4日木曜日

映画 『あなたの初恋探します』





この映画のタイトルを初めて聞いた時、
「初恋」という言葉がすごく残った。





私の場合、保育園の年長か小学校1年生の時だったか、
同級生の男の子の事を「かっこいい」と思ったのが初恋。

でも、誰かを好きになって、その人の言動に喜んだり、悲しんだり、
芸能人以外の誰かに対して、胸がキュンキュンするのを
初めて味わったのは高校生の時だったけどね。

当時は、とても純粋だったなぁ。

でも、大人になってからは、相手の言葉の裏を勝手に読んだり、
下手にかけひきしたりして中々上手くいきません(苦笑)

この映画を観て、純粋に誰かを想っていた頃をちょっと思い出しました。


この映画の主人公のアラサー女性 ジウは、
ミュージカルの舞台監督をしていて、
日々の仕事に追われて恋愛から遠ざかっているんです。

父親がすすめてきたお見合い相手のパイロットの男性も悪くなかったけど、
何となく気乗りしなくて断ってしまったり。。

そんな彼女を見るに見かねた父親は、
彼女が恋愛しないのは、初恋の人が忘れられないからではないかと
ある手がかりから憶測するんです。

時を同じくして、ギジュンという男性が「初恋探し株式会社」という
依頼者の初恋の人を探す会社を立ち上げます。

ふとした事がきっかけで、ジウの父親がその会社の存在を知り、
ジウの初恋の人を探すようにギジュンに依頼しに行くんです。

「初恋探し株式会社」という会社に
自分の忘れられない人を探してもらうように
親が頼んでいたら、どうします?

もし私だったら、
「そんなの勝手に依頼されても困る、勝手なことしないで!」
って親に怒って、んでもって、
「人の恋愛に勝手に首、つっこむな!」と、
親に依頼されて探しているギジュンにやつあたりするかな?

ジウもいろいろ彼女なりに想う事があって、
ギジュンに感じ悪く接するわけですが、
傍からみているとその姿がすごいキュートなんです。

ジウとギジュンの二人は一緒に
ジウの初恋の人を探しにあちこち旅をするんですが、
二人の会話、様子、すべてが笑えます。

漫才のコンビみたい。

まさに珍道中。
ジウの初恋の人を探す旅が
ジウとギジュン、それぞれの自分探しの旅にもなっていきます。

ギジュンも人生について悩んでいたので、
ギジュンの中にあったいろんなもやもやが溶けていくんです。


今の自分を変えたいという気持ちはどこかにあっても、
自分が思い込んでいた事や
頑固に貫いていた思いを変えるのって難しいし、
もしかしたら一生変えられないかもしれないと思っていたけど、
この映画をみて、
誰かの力が加わることで変われるかもって自信がわいてきたのでした。

私も素敵な出会いによって、純粋だったあの頃にもどれるかもね~。

あくまでも他力本願だけど(笑)

2011年7月7日木曜日

映画 『Paradaise Kiss』

ちょっと久しぶりに胸がキュ~ンとする映画を観ました。

男性の方の中には、このキュ~ンという感じ、
何だそれ?全くわからん・・・という方もいらっしゃると思います。
この胸キュンの感じをわかりやすく説明する方法を考えてはいるのですが、
見つかりません。

大好きな人を思い出したりする時、胸の奥がキューンとするあの感覚・・・
としか言えません。
ごめんなさい(苦笑)


話は戻りまして、この映画「Paradaise Kiss」は、
「NANA」などの人気漫画でおなじみの漫画家
矢沢あいさんの人気コミックを
映画化したものです。


北川景子さん演じる女子高校生の紫が、
ファッション業界を目指す人が通う専門学校(矢澤芸術学院)の学生から、
彼らの学園祭のショーのモデルにスカウトされたところから
物語は始まっていきます。

そこから、今まで進路に悩んでいた紫の人生が変わっていくんです。

紫をモデルにスカウトした学生の仲間に小泉譲二、通称ジョージ(向井理)っていう
ハンサムガイがいて、もれなく紫も好きになってしまうんだけど、
ありゃ、紫じゃなくても女の子だったらジョージに惚れる子多いと思うわ~。

とにかくめちゃくちゃかっこいいんです!!!

外見も乗ってる外車も住んでる高級マンションも、
小泉譲二っていう芸能人みたいな名前も何もかも素敵すぎる!


でも紫がジョージの事を好きになったのは、
芸能人みたいな名前でも、外車に乗ってて、
高級マンションに住んでる事でもなく、
デザイナーとして天才的な才能を持ってて、
華やかな世界にいても
地にしっかり足がついているところだと思う。


ジョージは紫に、彼女にはちょっと耳が痛い事をズバズバ言います。
でも、そのジョージの一言、一言が紫を変えていくんです。

自分自身納得していない今の自分を変えてくれる人、
私だったら魅かれるな~。
あんな人、どこかにいないかなぁ~~~~?

紫は、ジョージと出会う前、
ずっと片思いしていた男の子がいたんだけど、
彼も紫の事が好きだってわかった時には、
紫の気持ちはすでにジョージにうつってた。
紫と両想いになれそうでなれなかった男子。残念。。。。



でも、わかるな~~。
ジョージのように、掴みどころがなく、自由にヒラヒラしている人、
魅力的にうつるんだよね。

一緒にいると自分を未知の世界に連れて行ってくれる感じがしてワクワクしちゃう。

実際に、紫はジョージに可能性を見出してもらって、
新たな道に向かって歩き出せたし。

でも、そんな二人がLOVEな関係になれるかって?

それはそう簡単にはいかないから、
スクリーンの中の2人の恋の行方をみている間、
胸がキュンキュンしっぱなしでした。

完全に紫になりきってたね。私。

映画オリジナルで描かれた最後のシーンがまた、いいんだわ~~。
大好きな人にあんな風にしてもらいたい。
願望と妄想が膨らむわ(笑) 

胸キュンしたい人、ぜひとも観てみて!

2011年7月1日金曜日

映画 『お家をさがそう』



現在公開中の「お家を探そう」は、
バートとヴェローナという仲のいいカップルが
間もなく生まれてくる2人の赤ちゃんと
3人で住む家を探す為に
あちこちを旅する姿が描かれている作品です。




バートとヴェローナは、2人の赤ちゃんが生まれてきたら、
バートの両親にいろいろ助けてもらうつもりで、
両親が住んでいる街にわざわざ引っ越してきたんだけど、
実は、両親は遠くに移り住むという事を知って、
親の力をあてにしていた2人は、ガックリ!!
(はなから親の力をあてにしている2人の姿は、
アラフォーになった今も両親に助けてもらっている私とかぶりました。)

でも、あてがはずれても、基本的に他力本願な2人はめげませ~~ん。

自分達家族がこれから先、落ち着いて住める場所を探そうと決めて、
2人の家族や親せき、友人が住んでいる土地を転々と廻る旅に出かけたんです。

あてにしていたバートの両親にはふられたから、
その代わりの人達を探して赤ちゃんの面倒をみてもらうんじゃないだろうね~??
そんなんで親になって大丈夫かい?って
親になった事もなく、基本、他力本願な私が心配しちゃいました。


バートとヴェローナはどこか頼りないんだけど、
2人はとにかくとっても仲良しで、みているだけでほほえましい。

ケンカなんかめったにしないけど、2人にも1つだけ問題が・・・

これから2人の赤ちゃんが生まれてくるけど、2人は結婚していないんです。

結婚して法的にもれっきとした家族になりたいと願っているバートと
結婚という形に疑問をもっているヴェローナは、そこだけ意見が違って、
たまにすれちがってしまいます。

2人は30歳を過ぎているんだけど、バートは定職についていないんです。
たま~にかかってくる電話で
ビジネス関係?の相談にのるとかいう仕事をしているよう。
ヴェローナも彼がどうやって収入を得ているかよくわからないんです。

いずれにしても、ヴェローナが結婚を望まないのは、
バートの仕事のこととは全く関係ないようです。

私は、彼女は「結婚」という形より人生を楽しく歩んでいける
パートナーと巡り合えるかという事にこだわっていたと思うんです。
だから、彼女はバートという最高のパートナーに
もう巡り合えたから結婚なんてどうでもいいんじゃないかな。

これからますます増えていくと思われる
新しいパートナーの形というのを見せてくれています。

人生の中で最も大事な選択 「結婚」に対しての考えが違った2人だけど、
家を探していく中で自分探しをして、お互いのことももっと深く理解して、
受け止めることもできるようになっていくんです。

2人の家探しの旅は、自分探しの旅でもあり、
新しい命を受けいれる準備期間だったんだと思います。


あなたもこれからの人生についてちょっとでも迷う時があったら
少し気分転換でもするような感じで気楽にみてみて下さい。

この先、自分がどうしたいのかがわかるかもしれないから。

2011年6月11日土曜日

映画 『まほろ駅多田便利軒』



三浦しをんさんの小説
「まほろ駅前 多田便利軒」を映画化したこの作品は、
三浦さんが実際に住んでいた東京の町田市がモデル。
東京の郊外 「まほろ市」に住んで、
便利屋を営んでいる多田啓介が主人公です。




ある日、多田啓介(瑛太)が中学の同級生 
行天春彦(松田龍平)にバッタリ出会うのですが、
中学時代は、一言も口を聞かなかった行天が
よくしゃべるやつに変わっていた事に多田は驚きつつも、
三十路でバツイチという共通点もあって
性格が全く違う二人はいつのまにか共同生活を始めていくんです。

この映画は二人がともに暮らした1年間が描かれています。

多田は、過去に起ったある出来事で心に傷を負って
なぜ、多くの人と関わらなければいけない
便利屋をやっているのか分からないぐらい
なるべく人と関わらないように生きていた。

行天と出会った時も、なるべく関わらないようにしていた多田が
行天と一緒に仕事をするようになって
依頼者の子どもを家から塾まで送ったり、
お客さんからから頼まれた事を便利屋として二人でこなしていくうちに、
二人でいる楽しさ、心地よさを感じたんじゃないかな。

脳天気でな~んにも考えてないようにみえる行天も
自分と同じように心に傷を負っている事を知った多田は、
思い悩んでいるのは自分だけじゃない
みんないろいろあって生きてるんだって、
今までと違う感情をもつようになった。

多田は、何とか明日に向かって歩けるように、走れるように、
誰かに必要とされる事、誰かの希望になる事を
彼なりに探していたんだと思います。

フランダースの犬の最終回のDVDを観て泣いてしまったり、
ストーカーに付きまとわれている女性を命がけで守ったりetc・・・
そんな行天を間近でみて、多田は、
彼が今一番やらなければいけない事を見つけられたのでは?

バツイチ男2人の何気ない日常が描かれる中で彼らの会話には、
人の本音の部分としてすごく共感するところがありました。

この映画を観て何か考えさせられるとか学ぶとか難しいことではなく、
忘れられない過去とちゃんと向き合う事で前に進める事、
希望がもてる事を証明してくれています。

多田と行天の漫才のような掛け合いや
ヒトクセもフタクセもあるけど
人間味あふれる便利屋のお客さん達の存在は
気分をほっこりさせてくれます。

彼らの存在は、世の中、みんないろいろ抱えて生きてるんだぞ。
お前もがんばれよって言ってくれているようにも思えました。

この映画には大森たつし監督のお父さま 
麿 赤兒さんが便利屋の常連客として、
そして弟さんの大森南朋さんは、乳飲み子をおんぶしながら
お弁当屋を切り盛りしている役で登場してます。

これがまた面白いんだ~。

あと、何故かコロンビア人の娼婦に扮している
鈴木杏ちゃんの姿にも驚かされました。


そして、


松田龍平さんと瑛太さんから飛び出した○○○!!

松田龍平さんのルーツを知っている方にはツボです。

試写会では、そのシーンでみんな大爆笑。
気になった方は観てみて下さい。

2011年6月3日金曜日

映画 『八日目の蝉』



GWに小説家 角田光代さんの小説を
映画化した作品「八日目の蝉」を観てきました。

この映画の存在を知ってから
ずっと気になっていた作品です。


妻がいる男性を愛し、いつかその男性と結ばれると信じていた女性 希和子が
彼の子どもを身ごもり中絶し、もう子どもが産めない体になってしまいます。
そんな時、彼と彼の奥さんとの間に子どもが生まれた事を知り
その子どもを一目みたいと彼らの家に出かけた所、泣き叫ぶ子どもをみて
「自分がこの子を守りたい」
と思って連れ去ってしまうんです。

希和子が子どもを誘拐した後、
身を隠しながら子どもと一緒に過ごした4年間と
希和子に誘拐された子ども恵理菜が
大学生になった現在が交差するように描かれた作品です。

私は、結婚も、子どもを産んだ経験も愛人になった事もないから、
この映画の登場人物の気持ちはわからないけど、
映画を観終わった後、なぜか、希和子が愛した男性の奥さん、
つまり恵理菜の実の母親の事ばかり考えてしまった。

映画を観ている間は、彼女の行動や態度にことごとく腹がたったけど、
彼女の事がとても気になったんです。

なんでだろう?

私がもし、彼女と同じ立場だったら、
彼女みたいに自分の子どもの事も上手く愛せずに、だんなともぎくしゃくして・・・。

こんな風に何もかも上手くいかないのは、すべてあの女のせいだと
夫の愛人だった希和子をものすごく憎んで生きていたかも。

だって、子どもを授かってから、
その子がこの世に誕生するのを毎日楽しみにしながら
お腹の中の子どもと毎日共に生活してきて、
やっと会えたと思ったら引き裂かれ、
4年後にようやく会えた最愛のわが子は
他の女性を母親だと思って心底愛している。

しかもその女性は自分の最愛の夫を奪おうとしていた愛人。

やりきれない。

でも、このシチュエーションの中で一番辛いのは、
4歳までいつもそばで守ってくれていた
本当のお母さんだと思っていた人と引き離され、
知らない(記憶にない)人達をお父さんお母さんとして
生活していかなければいけなくなった恵理菜。


なんで私は、この映画を恵理菜の母親の立場になって観ていたんだろう?


映画を観ている時、観終わった直後、
感想を仕事仲間や先輩に話をするまで
私は、恵理菜の立場でみていたつもりでいた。

でも、口から出てくる事は、恵理菜の母親の事ばかり。

どうしてなのかわからないけど、
自分も知らなかった自分が認識できたのは確か。

あなたは、この映画を観て、どんなことを思うのでしょうか?

2011年5月21日土曜日

映画 『生き残るための3つの取引』


今日、紹介したいのは、
韓国映画「生き残るための3つの取引」。
このタイトルからどんな映画か想像つきます?

この作品は、愛する家族や部下のためや
自分の欲や出世のためになど、
それぞれの目的の為に取引をする
男達の姿が描かれていて、


しかもその舞台は、善良な市民を守るために悪を排除して
事件を解決していくべき人達が集まっているべき場所「警察」や「検察」。


彼らは、犯人がみつからないなら、
新たに犯人を作ってしまえ・・と犯人をねつ造したり、
嘘の上に嘘を重ねてわけがわからないくらいめちゃくちゃになって
泥沼にはまり込んでいくんです。


・・・ってここまで書いたら、ネタばれじゃないかって?


心配ご無用です。

この後、二転三転して、最後にびっくりする事実が待ってますから。



登場人物がほぼ男性という男くさい中で、
騙し合い、汚いかけひきや取引が行われて、
もう中身はドロドロ。



そんなドロドロの中に入り込んでいる人物の中で、
私が強烈に気になったのは、
自分が出世できる為ならなんでも利用してのしあがっていく、
検事チュ・ヤン。

彼は、めちゃめちゃ嫌なやつで、
こいつさえいなければ、主人公の刑事も
最後はあんな目に合わずにすんだと思う。

映画化もされたドラマ「HERO」でキムタクが演じた
久利生公平の爪の垢を煎じて飲んでほしいくらい。

現実の世界でも検事の不祥事は事件になっているので、
他にも久利生公平の爪の垢を煎じて飲ませたい人もいるけど・・

この映画の中の最悪の検事、チュ・ヤンは、
強烈なキャラクターのせいもあって、
主人公よりインパクトがあって忘れられない。

あんな風にしか生きれられないなんて、可哀想にさえ思えてくる。

それにしても最後、あいつだけ○○なんて、あれはないだろうっ!!
とかいろいろ考えさせられたり、
私の気持ちをゆさぶる検事チュ・ヤンを演じているのは、
この映画の監督リュ・スンワンの弟、リュ・スンボム。

今度は、チュ・ヤンを主役にした
スピンオフ映画を撮ってほしいと思うほど、
なぜか彼が気になってる。

あなたはこの映画をみた後、
この中の誰のスピンオフをしてほしいと思うでしょうか?

2011年4月19日火曜日

映画 『高校デビュー』

新年度。
自分の生活は特に今までと変わらなくても

職場に新しい人がやって来たり、
何らかの新鮮なスパイスが加わったりしてませんか?

新たな出会いも多いこの時期は、
私の場合、女同士で、恋話をする事が多かったりします。

この間、仕事仲間と
恋愛は片思い中が一番幸せかもって話してました。

理由は、まだあまりよく知らない相手の事を自分の都合のいいように
理想の彼にしたてあげて、想像して楽しめるから・・・って。

でもこれって寂しいよね。。

両想いの恋愛より一人での妄想の方が楽しいってことだから。
こんなんでは、男もよりつかない(笑)


現在公開中の「高校デビュー」は、
中学時代にソフトボールづけの
毎日を送っていたある女の子が、
高校では恋愛ひとすじになって
素敵な相手と恋愛をする・・・
って決めてたのですが、
中々、恋をする相手もチャンスもなく
悶々としていた時に、
高校で一番のモテ男に出会って、
彼からモテる女になるための
ノウハウを学ぶというストーリー。

モテる女になる為にコーチをする
モテ男(溝端淳平くん)がまたかっこいいんだけど、
彼がコーチを引き受ける条件は、
「俺の事を絶対好きになるな」だって。

好きになるな・・と言われたら余計に意識しちゃうわ~。


この映画の中のヒロインももれなく彼に恋しちゃうんだけど、
一見、ナルシストに思えたモテ男にも意外な過去があってちょっと可愛い。

このモテ男、恋愛に関して、あ~なるほどねって思う事を
スクリーンを通じて、私達にもコーチしちゃってくれてるので
女子力、ちょっとはアップするかも。



ヒロインの天真爛漫さ、
不器用だけど真正面から恋にぶつかっていく様子に
ガッツがもらえる。
恋愛に一歩踏み込む勇気をくれる作品です。

あと、恋愛は教科書通りにはいかないし、
理屈ではないって事を思い出した(苦笑)

2011年4月9日土曜日

映画 『somewhere』

桜も満開になりつつありますね。

昼間は、汗ばむほど暖かくなりましたが、
まだすごく寒かった2月に試写会で観た映画、
ソフィア・コッポラ監督の最新作「somewhere」が
4月2日に公開になりました。


私がソフィア・コッポラの作品を初めて観たのは、
今から7年前のちょうど今頃、
スカーレット・ヨハンソンが主演していた「ロスト・イン・トランスレーション」。
あのなんとも言えないちょっとダークなロードムービーの魅力に釘つけになりました。

それから3年ほど経った2007年に公開になった
ソフィアの作品「マリーアントワネット」は、
色鮮やかな衣装や可愛いスイーツが登場するなど、
全体的にキュートでカラフルなイメージの中に、
マリーアントワネットの孤独が繊細に描かれていました。

監督として華々しく活躍しているソフィアは、
彼女の父フランシス・フォード・コッポラの作品に
幼い頃から女優として出演していました。

今回の作品には、
彼女と彼女の父との関係からインスパイアされたものも描かれていますが、
父を製作総指揮に、そして兄を制作に迎えて家族でこの映画に挑むほど、
この作品では「家族」というテーマをとても大切にしているそうです。

この映画は、実際にソフィアが幼い頃、
父と過ごした事もあるハリウッドにあるセレブご用達のホテル
「シャトー・マーモント」が舞台で、
フェラーリーを乗り回し、酒と女に溺れた生活を送っているハリウッド俳優が
別れた妻に引き取られた娘と過ごした数日が描かれています。

だだっ広い空き地を彼がフェラーリで
何度もぐるぐる回るシーンからスタートするこの映画は、
セリフも多くないけど、映画の中の世界に釘付けになってしまうのはなんだろう?
こんなに想像力が働くのはなぜだろう?と考えてみたところ、
私の中にあった「このままでいいのか?」という気持ちや空虚感を
主人公の彼に重ねてみていたからだと思います。

もしあなたの心の中のどこかに空虚感があるならば、
この映画は、それをなくす事ができるここではないどこか「somewhere」を
見つけるきっかけになるかもしれません。

あと、この映画の中で注目してもらいたいのは、
「アイ・アム・サム」で名演技をみせたダコダ・ファニングの妹、エル・ファニング。

現在12歳の彼女が主人公の娘を演じていますが、
彼女の天使のような笑顔はたまりません!!!

特に、彼女がフィギュアスケートを披露するシーンには心の底から癒されます!!

2011年4月8日金曜日

映画 『それでも恋するバルセロナ』

新年度は何かと新しい出会いもあるので、
恋のチャンスも期待しちゃう。

でもこの映画のような恋愛は、自分が渦の中に入るより、
傍からみているのが面白いなぁ。
2009年に公開された映画『それでも恋するバルセロナ』は、
ありえないほどこじれた?というかこんなのってあり?
という感じの恋の物語です!
私生活でも恋の噂が多かったペネロペ・クルスと
(彼女はめでたく結婚しましたが・・)
スカーレットヨハンソンなどが出演していて、
監督は、さまざまな恋愛コメディ映画に出演したり、
監督をつとめたりしているウディ・アレン。

このラインナップからみて、
この作品がおとなしい恋愛映画で終わらないな
と思ってははいたんですが、
思った以上に過激でした!!

一人の男をめぐって3人の女が
もみくちゃな関係になっていくのですが、
これがまた面白い!

相思相愛で一緒に暮らし始めた男と女の所に
男の元妻が戻ってきて3人で同居する事になるんですけど、
女と元妻はいがみあうどころかちょっといい関係に???
そして女の親友もこの男の事を好きになってしまってさらにややこしい事に。

ここまで聞いて、もうすでにわけわからなくないですか?

同時に3人の女に愛されたモテ男は、最後にはどうするのか?どうなるのか?

気になった方、現在、DVDがリリース中なのでぜひ観てみて下さい。


そういえば、私も昔、仲のいい友達と同じ人を好きになった事あったなぁ。
最終的には二人ともあっさりふられて、
「だいたいさぁ~うちらをふるなんてたいした男ではない」
なんて図々しくも彼の悪口で盛り上がってたっけ。
この映画の中でもそうだけど、女って強いなぁ。
男性に守ってもらいたいという気持ちはあるけど、
時にとんでもない強さを発揮する!

先日、あるTV番組で最近は、
男性にプロポーズする女子が全体の4割だって言ってたけど、
その内、女性がプロポーズするのが当たり前の時代がやってくるかもね。

女をますます強くする作品です。

2011年4月7日木曜日

映画 『悪人』

『悪人』のDVDが先月リリースになりました。





この作品は、罪を犯してしまった人と
その周りの人の様子を繊細に描いた作品です。





罪を犯した主人公の男性、彼を愛してしまった女性、
彼の家族、殺された女性、女性の両親・・・・というように
一つの罪について、さまざまな人の思いがものすごく細かく綴られていて、
その人達の思いが私の頭の中をぐるぐる回って離れないのです。

それぞれの人の気持ちにこんなに感情移入した映画は過去にないかも。

昨年、「モントリオール世界映画祭」で
深津絵里さんがこの作品で最優秀女優賞を受賞しましたが
国境を越えて、多くの人がこの映画に心を打たれたのがわかります。
そして、最後の最後まで見逃せません。

あと、犯人役を演じた妻夫木聡さんの変貌ぶりには、驚きました。

妻夫木くんといえば、
彼がドラマ「ウォーターボーイズ」に出演していた時のような
さわやかなイメージがあったのですが、
あんな妻夫木くん、初めてみました。


彼が演じた「ゆういち」は本当に悪人なのか?



受け取り方も感想も人それぞれだと思いますが、
答えは、私達の心の中にあると思います。

登場人物それぞれの人の目線から、何度も観たい作品です。
映画を観た後、そう思ったのでリリースになったDVDでも観てしまった。

2011年3月29日火曜日

映画 『シークレット』

春も近づいていますが、
ドキドキするような恋も一緒にやってこないかな?と
期待している私です。

そんな私が妄想力を超発揮して
観ている間、終始ドキドキだった作品が
韓国映画「シークレット」。

『セブンデイズ』の脚本家として知られるユン・ジェグが
監督・脚本を務めた作品です。

ストーリーは、殺人事件の現場で
自分の妻の痕跡を見つけた主人公の刑事が、
妻にかかわる証拠をもみ消していく一方で、
衝撃的な真実へと導かれていく・・
というもの。

主人公の刑事を、『約束』に出演していたチャ・スンウォン、
その妻役に日本でも人気だった
『ホテリアー』『オンエアー』でおなじみのソン・ユナ。
美男美女カップルが熱演しています。

ベッドシーンなど、男女の絡みはいっさいないのに、
あんなに官能的なのか不思議。
観ていて、ぞくぞくしました!!
(チャ・スンウォン、身長190センチほどの長身で、かなりかっこいい!!
私のイケメンリストの上位に即、ランクインしました。)


この映画を観る前に
「スリリングな展開から目が離せない、予測不能なサスペンススリラー」
という情報を聞いていたので、
私は、映画の冒頭から
「この人犯人じゃない?」
とか出演者を常に疑ってみていましたが、
最後の最後まで予測は、裏切られっぱなし。

エンドロールが流れた時、「まじで?」って思わず叫んでましたもん。

あなたは、この作品「シークレット」の
シークレット(秘密)の部分が見抜けるでしょうか?
(ヒント:女って本当に怖いわ。。)

この作品は、ストーリーに深みがあって、中毒的な要素がありますよ。
昨年末にDVDがリリースになってます。

ハッピーエンドの甘いラブストーリーに飽きた方、
こんなサスペンス恋愛ものはいかがですか?

2011年3月23日水曜日

映画 『女の子ものがたり』

ひなまつり。
仕事の帰りにデパ地下に寄ってケーキを買って帰り
一人で食べました。
(一人は正直さみしいか・・)

仕事でバタバタしていておやじ化する事はあっても
心はいつまでも女の子。
何となく桃の節句をお祝いしたかったのです。



女の子つながりで、一昨年に観た映画
「女の子ものがたり」を紹介したいと思います。
この作品は、漫画家 西原理恵子さんの
自叙伝的漫画を映画化したもので、
スランプに陥って漫画が描けず、日々ぐうたらな生活を送っている漫画家 
菜都美が主人公。

その菜都美を昨年「モントリオール世界映画祭」で最優秀女優賞を受賞した
深津絵里さんが演じています。












菜都美は、昼間っからビールを飲んで寝て、
犬の散歩をしてまた寝て、食べて寝てと繰り返しの毎日で、
漫画を描こうともしないでダラダラしっぱなし。

彼女の担当になった新米編集者が、そんな菜都美を見て
「先生、ともだちいないでしょ?」
という一言を言うんです。

その言葉がきっかけとなって、
菜都美がケンカ別れした昔の友達を思い出すところで、
彼女の少女時代、友人との時間が描かれていきます。

その中には、すさまじい女の子同士のケンカのシーンがあって
本気で殴り合っている姿から
お互いのお互いを思う気持ちが痛いほど伝わってきたし、
どうしても相手に自分の気持ちを分かってほしい、
かけがえのない大切な人だから何が何でも理解してもらいたい
という心の叫びが聞こえてきた気がしました。

人は、周りにいる愛のある人達に支えられているけど、
余りに近くにい過ぎて甘えからなのか、
大事なものを見失ってしまうこともある。

この映画は、そんな大切な人達を思いだして、支えにして
また一歩頑張って踏み出していける作品だと思います。

新米編集者が菜都美に言った「先生、ともだちいないでしょ?」の一言にも
ちゃんと「愛」は、あったんですよ。

この映画の中には、ロマンティックな男女のラブストーリーはないけど、
友だち、仕事仲間、親子間での様々な愛を感じられると思いますし、
ラストで流れるこの映画の主題歌 持田香織と原田郁子とおおはた雄一の
「タオ」の優しい音楽が大切な人と過ごした時間を
ゆっく~りとフラッシュバックさせてくれます。


思い出した大事な時間がきっとこれからの強い味方、
生きていく力となるはずです!

2011年3月10日木曜日

映画『プチニコラ』

昨年末、公開されたフランス映画の「プチニコラ」は、
観たら思わず笑顔になるほほえましい作品です。

主人公のニコラの笑顔を時々思い出すたびに、
思わずニヤリとしてしまうんです。

この作品は、
フランスで50年間ほど愛されている絵本の実写版で、
主人公のニコラは日本では「サザエさん」、
アメリカでは、「スヌーピー」のような国民的アイドル。

フランスの他にも、世界30ヵ国以上で絵本が翻訳されているので、
ニコラは、世界的に有名な小学生なんです!


そんなニコラは、天真爛漫でいたずら好きなおちゃめな男の子。
パパとママの事が大好きで、二人の役に立ちたいと頑張れば頑張るほど空回り・・・
いつも失敗ばかりして両親に叱られています。
でも、さすがに蛙の子は蛙というか、ニコラの両親も会社や家で失敗ばかり。

でも彼らの失敗の数々は、
私達の日常によくある事だったりするから共感や親近感がもてます。

ニコラの友達もやんちゃで個性的で、
日々、失敗や壁にぶつかりながらも根拠のない自信になんの疑いももたず、
どんな時も何事にも一生懸命とりかかって、毎日をとにかく楽しんでいる!!

私の場合、子どもの頃は、目の前にある事に純粋に向き合えたのに
年齢を重ねるごとに、あ~だこ~だと余計な事を考えたりしちゃって
物事をシンプルに考えられず、
いつも自分でややこしくしてしまっている事がよくあるんだけど
目の前にある事に純粋にのめりこめたあの頃の気持ちや
失敗を恐れないで突き進む事をニコラ達に教えられました。

そして、この映画の事を思い出す度にニコラ達のキュートな笑顔につられ、
口角がきゅっと上がって笑顔になります!!


もうすぐ4月、新年度も笑顔の多い日々となりますように!

2011年3月8日火曜日

映画『キス&キル』

今日は、昨年末に観たラブコメ『キス&キル』について
綴りたいと思います。


この作品は、お父さんがパイロットで
裕福な生活を送っているお嬢様が
家族で南フランスにバカンスにいった旅先で、
ある男性と恋に落ちて、スピード結婚するんですが、
実はその男性は、
元CIAの敏腕エージェントだったんです。

これが映画のオチではなく、ここからが物語のはじまりで、
夫婦で、とんでもない騒動に巻き込まれていく様子が面白おかしく
そして時には涙ホロリ・・・と描かれているんです。

主演は、最近のラブコメ映画には欠かせない存在になりつつある
キャサリン・ハイグルとデミ・ムーアのだんな様アシュトン・カッチャー。

アシュトン・カッチャーは、私的に超花丸をつけたい程のイケメン。
今回は、いつも以上に鍛え上げた彼の肉体に終始、胸キュンでした!

アシュトンは、有名人にドッキリを仕掛ける
アメリカのTV番組「Punk’d」にホストとして出演していた事があって
ドッキリが成功した時に
「してやったり」
とニヤリと笑うシーンがとても印象的だったんですが、
この映画でどんどん騙されていく私達観客の事を
陰でニヤリと笑っているでしょうね~。

「キス&キル」は、ラブあり、アクションあり、笑いあり・・・と純粋に楽しめる作品。
深い事を考えないで単純に楽しんで頂きたい娯楽映画です。

スクリーンに映し出されている事実を素直に受け止めて
思い切り楽しんでもらいたいです。


あと、ラブコメは、女性が観るものだと思っている男性がもしいらっしゃったら、
ぜひ、この作品観てみてください。ちょっと裏切られますよ。
(GWにDVDがリリースされるようです)

2011年3月1日火曜日

映画 『バーレスク』


先月まで公開されていたこの映画は昨年末に公開され、
私の中で2010年のベスト3に入る作品です。

世界的に人気のある実力派歌姫
クリスティーナ・アギレラが初めて映画に出演、
しかも主演という事でもとっても話題になり
そして、歌手として女優として40年以上のキャリアがある
シェールが出ていることにも注目が集まっていました。


私の友達の中には、公開中に4回も観に行った子もいるほど魅力的な映画です。

クリスティーナ演じるアリが歌って踊れるスターを目指して、
わずかなお金をもって田舎からロサンゼルスにやってくるところから
物語はスタートします。

ダンスと歌に自信があった彼女は、
LAでバックコーラスやダンサーの仕事を探すのですが、中々上手くいかない。
そんなある日、エンターテイメントのショーを行っている
「バーレスク」という名前のバーで、あるショーをみるんです。

女性ダンサー達が官能的にゴージャスに繰り広げるステージに魅了された彼女は、
自分もあの華やかな舞台に立つ事を目標に動き始めます。

「バーレスク」のオーナーでもあり、伝説の歌姫のテス(シェール)に、
ステージに出してくれと直談判するもあっさり断られた為、
まずは、ウエイトレスとして「バーレスク」で働きはじめ、チャンスを狙います。

やっとの事で何とかステージに立てる事になったアリに、
ある女性の悪だくみによるピンチが訪れますが、
アリは、そのピンチを最大のチャンスに変えていきます!

そのシーンは、すごく気持ちよく、観ていてスカッ~~~としました。

それにしてもどこにでもいるよね~。
誰かの成功を邪魔するやつって。


どの世界でも嫉妬はあると思うけど、どんな時にでも自分の実力が武器になる。
だから、人を妬んだり、羨ましく思う暇があったら
ひたすら自分を磨くしかないわね~~って私的に思ったのです。

頑張るぞ~~。

話は変わって
この映画の中でクリスティーナ・アギレラとシェールが魅せるステージは、圧巻!!
二人ともすばらしい歌声です。

中でも、ものすごい迫力に魅了されたのは、
お客さんも演者も誰もいないステージで、シェールが歌うシーン。

とある特別な日のリハーサルの為に歌うのですが、
深~い感情がこめられていたその歌声は、聴いていて体中がしびれました。


ぜひともあの歌声を聴いてほしい!!


ブロードウェイミュージカルとラスベガスの華やかなショーと
世界で活躍する歌姫のショーが一緒に観られるゴージャスな作品。

DVDは4月末にリリース予定なので、桜の時期が終わった頃かな。
桜が散ってしまった後も心にぱ~~っと花を咲かせてくれそうな華やかな映画です。

2011年2月25日金曜日

映画 『ソーシャルネットワーク』

SNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、
同じ趣味を持つ人や友達の友達など、ネット上で多くの人と交流できるもので
最近は、かなり広がって、聞きなじみのある言葉にもなってきましたね。

SNSの中でも世界中で登録人数が多い「Facebook」誕生の裏側を描いたのが
この映画『ソーシャルネットワーク』です。


ハーバード大の学生 マイクが主人公で、
彼が恋人にふられた直後に自身のブログに彼女の悪口を書き並べるんです。

恨みは彼女に対してだけではなく、
世の中の女性達にまでエスカレートしたマイクは、
大学のコンピュータをハッキングして女子学生の写真を載せ、
どの女性が好みかを尋ねランクをつけるサイト
「フェイスマッシュ」を立ち上げるんです。

サイトは瞬く間に話題となって、公開してからわずか2時間で2万2000アクセスもあり
マイクはある事をきっかけにしてこの「フェイスマッシュ」をもとに
Facebookを立ち上げて一躍有名人となるんですが、
お金や女性関係、裏切り、さまざまな渦に巻き込まれてしまうんです。


この映画は、まず主人公のマイクがとても早口なのと、
ストーリーとシーンの展開が早く、ボヤボヤしているとついていけないけど、
そのリズムに慣れてくるとテンポの早さが快感に変わってきます。

私は、主人公のマイクについて、「この子、人としてどうなの?」
と映画を観ている間思ってたんですが最後の最後で救われました。

そして、世の中、何が本当で誰が正しいのかわからない事もあるけど、
とにかく自分と自分が信じた人を信じて、
それで失敗したら、それはそれなのかなぁ・・
なんて私は、この映画を観て思ったりしました。

それから、この作品の中で最も驚いたのは、
ある役で出演していたジャスティン・ティンバレイク。

今まで彼は私の中で、好青年の印象でしたけど、
この映画の中では、超嫌な奴だったんです。

「お前、サイテー、どっか行け!」って何度も思ってしまった。

ジャスティン、ごめん!!

でも、それだけ彼の演技は素晴らしかったってことですよね・・

ジャスティンには役者としてこれからたくさんのオファーがくるのではと思います。


この作品は、自分がふとした思いつきで始めた事が、
ものすごい多くの人の輪やお金を生み出して
目の前の世界があっという間に変わってしまう様子が描かれていますが、
あなたがもし、この渦に巻き込まれた時どうするか。

そんな事を考えながら『ソーシャルネットワーク』みてみて下さい。

2011年2月24日木曜日

映画 『デザートフラワー』

名古屋では、2月12日~ゴールド劇場で
公開されている「デザートフラワー」は、
スーパーモデルとして活躍したソマリア出身の
ワリス・ディリーの自伝本「砂漠の女 ディリー」
を映画化した作品です。

ワリスについて紹介していたあるTV番組を観ていた母から
この映画の事を聞いて公開されるのをとても楽しみにしていました。


ソマリアの貧しい遊牧民の家庭に生まれたワリスは、
13歳の時に父親に、お金と引き換えに
奥さんが何人もいる老人と結婚させられそうになり、
一人で家を抜け出すんです。

後にロンドンにたどり着き、ホームレスとして生きていた彼女は、
ある出会いをきっかけにショーモデルとなって
華やかな世界で劇的な活躍を魅せます。

そんな中、彼女は幼い頃のある辛い体験をした事を告白して、
これ以上同じ思いをする人がいなくなるように・・と、
ある行動に出るんです。



アフリカの赤道近くの国では3歳から初潮を迎える前までの女子に
女性性器の一部かあるいは大部分を切除したり、
膣口を閉じてしまうという風習があるそうです。

この風習には、性的な純潔を守る意味が込められているんですが、
麻酔や鎮痛剤もなく不衛生な場所で行う為、
施術した後にも猛烈な痛みがあったり、
多くの出血や感染症に苦しむ女性も多く、ワリスもその一人でした。

中には、死に至る人までいるとか。

今でも年間220万人ほどがこの施術を受けているそうなんです。

この風習が苦痛の他、何の意味もないことを自らの経験で知ったワリスは、
この事実を世間に伝えて、完全に廃絶する為に動いています。
過酷な環境で生きてきたワリスが人を信じ、愛した姿、
そして、彼女が体験した事実を世界に公表した勇気が心に残りました。

そして、この作品を観た後、
「女性である事の意味」を深く考えさせられました。


正直この作品の中の事実にかなりの衝撃を受けましたが、
1人でも多くの人に観てもらいたい作品です。

2011年2月15日火曜日

映画 『犬とあなたの物語 いぬのえいが』


いや~笑った、笑った!そして感動して泣けてきた。
そんな作品が
『犬とあなたの物語 いぬのえいが』。



あ~何から伝えたらいいんだろう?
そう迷うぐらい紹介したい事が盛りだくさんの映画です。

犬と人との絆を描いた「いぬのえいが」シリーズの第2弾となる今回の作品は、
上映時間 1時間半ほどの中で、6つのストーリーが詰まったオムニバス映画です。

出演者は、なんと、
大森南朋、松嶋菜々子、北乃きい、芦田愛菜、高畑淳子、
天海祐希、内野聖陽、鶴見辰吾、戸田菜穂、篠田麻里子(AKB48)、
堀内敬子、生瀬勝久、坂井真紀、ちはる、中尾彬、
キャスターの小倉さん、TBSの青木アナ、
その他、ハリセンボンやライセンスの藤原さん、
モンスターエンジンの大林さん、FUJIWARA etc・・
超豪華メンバーが集結しているのも見どころなんです。

その中から私が大爆笑したストーリーを2つあげると
まず、高畑淳子さん主演の「お母さんは心配性」は、
息子の結婚式の最中に家に残してきた愛犬の事が
気になってしかたがない母親の様子が描かれたものですが、
観ている側は、もう面白くて終始、笑いっぱなしでした。

でもこのお母さんの気持ちわかる~~という方は多いかも。
(私の叔母にもこのお母さんにちょっと似た所があります。)

2つめは、中尾彬さん主演の「あきら」。

このストーリーには、あのクールで威厳のある中尾さんに対して
間接的にとんでもない失礼な事をする女性の飼い主が登場します!
その飼い主は、かっこいい女性のイメージが強いある大物女優。

顔がはっきりと映らない為、最初、彼女だとはわからなかったけど、ハマリ役でした。
他にこの役ができるのは・・・
和田アキコさんぐらいかなぁ(笑)

彼女が誰で、どんな風にあきらをこてんぱんにするのかを
ぜひ、劇場で観てみてください。

こんな感じで6つのストーリーを語り出したらきりがない!


私は幼い頃に犬恐怖症になって、
実家で飼っている犬にも近づけなかったんですけど、
この作品を観て、犬は家族の一員で家族に嬉しい事があった時、
辛くてかなしい時、いつでもどんな時もちゃんと見てくれているんだなぁ、
わかってくれているんだなぁ・・と改めて思ったのでした。

そういえば、私が実家に帰って大人げなくワーワー泣いた時も、
クロ(実家で飼っている)は、ずっと私の横でじっ~としていたっけ。
彼なりに慰めてくれていたかもなぁ。

この作品は、私みたいに犬はちょっと苦手だった・・という方にも
ぜひぜひ見てほしいな。
豪華キャストに加えて、沢山のキュートなワンちゃん達が登場しますよ!

現在、公開中で~す。

2011年2月12日土曜日

映画 『ハーモニー 心をつなぐ歌』

韓国で観客動員数を300万人を超えた映画
「ハーモニー 心をつなぐ歌」が現在公開中です。

この映画は、様々な罪を犯し、
それぞれに心に傷を抱えながら女子刑務所に服役している女性達が
合唱団を結成していくというストーリーです。

主人公ジョンヘは妊娠中に
夫のDVからお腹の子を守ろうとして夫を死なせてしまい、収監され、
獄中で出産して刑務所の中で子どもを育てているんです。

彼女と一緒に生活する受刑者は、
性的暴行をしようとした養父を反撃したはずみで死なせてしまった女性、
生活苦から詐欺をした元クラブ歌手、
コーチの首を折ってしまったプロレスラー、
夫とその浮気相手を殺害して死刑宣告をされた元音楽大学教授など、
さまざまな罪で収監されています。

みんなそれぞれ心に傷を抱えていたり、家族とも隔たりがあったんですが
合唱団に参加して、仲間との絆、
歌を通じて彼女達の気持ちやとりまく状況が変わってくるんです。

後に彼女たちの合唱団はメディアにとりあげられ有名になりますが、
主人公のジョンヘの最愛の息子、ミヌは
刑務所の規則によって生後18ヵ月で養子に出されてしまったり、
ジョンヘの他にも犯した罪により厳しい現実をつきつけられる人もいます。

でも、彼女たちは歌を唄っていく中で、
それぞれの罪や心の傷と向き合い、再生していきます。
そして、歌が塀の中と外の離れた心をつないでくれるんです。



私がもし主人公のジョンヘなら、殺してしまっただんなに対して、

「あいつがDVさえしなければ、お腹の子に暴力を振るわなければ
 今、私はここにいないし、愛する息子とも離ればなれになる事もなかった。
 何もかもあいつのせいだ。」

と死なせてしまったにも関わらずに
一生、彼の事を恨んで絶望的な状態で暮らしていったかもしれない。

自分が犯した罪に後悔と、懺悔。。いろんな思いに苦しみながら、
私がこんなに苦しんでいるのは、何もかも夫のせいだ・・
と人のせいにして生きていったかも。


でも、主人公のジョンヘや仲間達は、
犯した罪を人のせいにしないで仲間と一緒に合唱にうちこみながら、
自分と罪と家族とちゃんと向き合い変わっていきます。
そんな彼女達の姿は周りの人達の気持ちも変えていくんです。

歌が持つ力とか、
家族や人と人との心の絆の大切さを実感したこの映画
「ハーモニー 心をつなぐ歌」。

私は、1年分くらい泣きましたが、
10年ぶりに泣いた・・という方もなかにはいらっしゃったようです。



彼女達の再生を見守ってきてください!

映画 『洋菓子店 コアンドル』

バレンタインにむけて
デパートなどにもバレンタイン限定商品が登場して、
思わず自分に買っちゃいたくなるような
魅力的なチョコやスイーツが勢揃いしてます!

そんなバレンタインの直前、
映画「洋菓子店 コアンドル」が公開。
おいしそ~なスイーツが山ほどでてきますよぉ。


主演は、江口洋介さんと蒼井優さん。

戸田恵子さんがお店のオーナー役、
そして、常連客の役として
加賀まりこさんが出演しています。


蒼井優さん演じる
鹿児島でケーキ屋の娘として育った主人公のなつめは、
パティシエになる夢を持って上京した恋人を追って

彼が働いていると聞いていた東京の洋菓子店「コアンドル」を訪ねます。

「コアンドル」で食べたケーキの
今まで食べた事がないおいしさに魅かれたなつめは、
オーナーの下でパティシエ修行をする事に。

実家がケーキ屋でケーキ作りを手伝っていた彼女でしたが
有名店である「コアンドル」で働くには力およばす四苦八苦します。

仕事に対しての常識、礼儀など知らなくて
自分の思った事をパンパン言い放ち
天真爛漫というかちょっとKYなところもあったなつめですが、
人の気持ちを考えるようになったり、
超有名なパティシエになる!という熱い信念をもちながら
社会人として、パティシエとして必死に努力をしていくんです。

そんな彼女の姿を近くでみていた人達は、
心を動かされ癒されていきます。

中でもコアンドルのオーナーの元同僚で、
伝説のパティシエと言われた十村さん(江口洋介さん)は、
ある事故をきっかけにケーキを作る事をやめてしまって
二度とケーキは作らないと堅い決心をしていたんですが、
そんな十村さんの気持ちもなつめによってどんどん変わっていくんです。


私がなつめぐらいの20代前半の時は、
人生は甘いものだと思ってました。

その時からあんまり成長していないのか、
今でも壁にぶつかったり、難しい問題に直面すると、
すぐ逃げ出そうとする「逃げ癖」がついてしまってます。

でも、蒼井優さん扮するなつめのがむしゃらな頑張りと
江口洋介さん演じる伝説のパティシエの勇気ある新たな一歩、
そして、コアンドルのお店の人達のこれでこそプロの仕事
という仕事ぶりをみて、襟を正すような思いです。

そして、周りにいる「スーパー厳しい人」こそ
よき理解者である事を改めて認識しました。


疲れている時や凹んでいる時に甘いスイーツを食べると、
何だかほっとする事ありません?

観終わった後にそんな気分になる映画です。