2011年10月20日木曜日

映画 『WAYA 宇宙一のおせっかい大作戦』


愛知県 猿投を舞台に
戦国武将の霊と町の人が一体となって
ダンボールで城を建てる物語が
話題になった作品「築城せよ!」の
古波津 陽(こはつ・よう)監督が
またまた愛知県を舞台にした
作品を届けてくれました。



今度は、名古屋市西区にある商店街「円頓寺」が舞台。

私が子どもの頃、近所のおじさんやおばさんにも当たり前のように叱られ、
気にかけてもらえたあの時代を思い出すような
人情にあふれた、商店街の人達の人間ドラマです。


この映画の存在を知った時に「観たい!」ってすごく魅かれました!

個性的な出演者に加えて
『WAYA 宇宙一のおせっかい大作戦』ってタイトルや
内容も面白そうだと思ったから。

実際に観てみて、期待以上でした。
たくさん笑って泣きました。


今までに観た名古屋を舞台にした映画って、
不自然な名古屋弁のイメージがあったりしたのですが、
この作品は名古屋弁はあまりフィーチャーされず、
それよりも人情とか風習とか商店街の結束、
究極のおせっかい・・など
名古屋弁以外で名古屋色が出ていたので、
作品の中に自然に入りやすかったです。

地域の人同士の付き合いが希薄になっている世の中とはいえども
私が育った地域ではまだ映画の中のようなことがあるし、
大切な場所、大切なもの、大切なことを認識させられました。

ここ愛知県から全国に羽ばたいていった人達が
出演者として多く登場しているという点でも親しみやすかったです。

愛知県出身のスピードワゴンの井戸田潤さんが演じた勘太郎は、
青年団の団長で物語の中のおせっかいの大作戦の中心になる人物。

います。います。こーいう人。

時にうざいけど、勘太郎みたいな存在の人には心底救われますもん。


それに藤田朋子さん演じたえりさんみたいな人も、
いる~~!!

話好きで、他人のプライベイトに関しても
はっきりとものを言ってくれるおばちゃん。
(おネイサンかな?)

えりさんのような人には
親には話せない事も相談できちゃうんだなぁ。


井戸田さんや藤田さんの他、
水野美紀さん、スピードワゴンの小沢一敬さん、
ルー大柴さん SKE48の松井珠理奈さんなどなど、
出演者の方全員の演技が印象に残っています。

私はいつも映画を観る時、
出演者の誰かになって観ていることが多いですが、
今回は自分のまま、この商店街の一員のような気分で観ていました。

エンディングで流れるHOME MADE家族の曲「ホームシック」が、
自分の居心地のいい場所を思い出させてくれると思います。

最初から最後まで、すべてがリアルに心に響く作品でした。
10月22日 土曜日から伏見のミリオン座で公開です!