2011年12月24日土曜日

映画 『永遠の僕たち』




「MILK」や「グッドウィル・ハンティング/旅立ち」の監督 
ガス・ヴァン・サントの「永遠の僕たち」が
先日、公開になりました。





この作品の感想を一言でいうならば、「何かいい!!」
とにかく何かいいんです。
観た人にとっては、
このざっくりとした「何かいいね・・」という感想を
少しでも納得してもらえると思うのですが、
観てない人にとっては、何がいいのかさっぱりですよね。

主演の少年・少女にとても透明感があって、
作品全体的の澄んだ空気感がなんともいえず、
心地いいんです。


生と愛を描いたこの作品のストーリーをちょっと紹介すると、
主人公の少年イーノックは、
交通事故で両親を亡くし自らも臨死体験をして以来、
生きることに希望を見出せなくなってしまっていたんです。

そんなイーノックは、時間があると
見知らぬ人の葬儀に遺族の顔をして
のぞいて回っていました。

彼には友達はいません。
唯一の話し相手は、臨死体験以降、
彼にだけ見える幽霊のヒロシだけ。

ヒロシは、第二次世界大戦で戦死した特攻隊員で、
加瀬亮さんが熱演してます。

イーノックは、ある日のぞいた葬儀で
少女アナベルと出会います。
明るく人生を思い切り楽しんでいるようにみえる彼女は、
実は、病魔に侵され、余命わずかだったのです。
残された時間をとにかく自分らしく楽しく過ごしたいと願う彼女のために、
イーノックは、彼女の余生を一緒に楽しんでいくんです!!

私は幼い頃、「死」を想像すると急に怖くなって、
泣いて、両親を困らせたりしていました。
大人になってからも、自分の死を想像するだけで怖かった!

でもこの作品は、死への恐怖を取り除いて、
生の素晴らしさを感じさせてくれます。
今を大切に生きていれば、その後のことなんて何も心配しなくていい。。
というメッセージを送ってくれているようです。

やさしくてかわいくて、ほのぼのとした空気感の
この作品をみて感じた何かいいね・・・は、
きっとあなたの人生の何らかのスパイスになるはずです!