2016年3月6日日曜日

『ザ・ブリザード』

アメリカ沿岸警備隊史上、最も偉大で最も不可能な救出ミッションとして語り継がれている実話です。
『スター・トレック』シリーズなどに出演しているクリス・パインが主人公のバーニー・ウェーバーを演じていて、他にエリック・バナやベン・アフレックの弟、ケイシーか・アフレックなどが出演しています。
 
今から64年前の 1952年2月18日未明、超大型ブリザードが大西洋沖を航行中の大型タンカー、ペンドルトン号を襲って、
雪が混ざったとてつもない強い風と大きくうねる波にさらされて、船は、真っ二つに裂かれちゃうんです。
今にも沈没しそうな船を乗組員たちは、なんとか修復しようとします。
一方、アメリカ沿岸警備隊のバーニー・ウェーバーは、3人の仲間と共に救出に向かうんですが、海の状況は最悪で、大型タンカーの乗組員たちを助けるどころか戻ってこれる見込みもほとんどない状況だったんです。

タンカーの生存者は32人なのに対して、バーニー達が乗っていった小型救助艇の定員は12人。真っ暗闇と強烈なブリザードで辺りがよくみえないのに加えて、コンパスが壊れてしまい、方角もわからなくなってしまいます。
そんな中での奇跡の救出劇をぜひみてもらいたいです。 

この作品は、実話という事と、救出する側だけではなくて、助けられる側の様子も作品の冒頭から繊細に描かれているので、救助隊の活躍を描いた他の作品とは、また違う視点から観ることができました。
助ける側、助けられる側どちらのあきらめない強い気持ちが心にささります!!
私が一番印象に残っているのは、バーニーの婚約者のミリアムです。
1950年代の昔からこんな強い女性がいたんだな・・・と思うくらい
彼女は、ただ、彼の帰りを心配しながら待つだけの女性じゃないんです。
そもそも彼女は、自分からバーニーにプロポーズしちゃったり、とても積極的!
彼が戻ってこられる見込みがない救助にでかけた時は、彼の職場に乗りこんで行って、「彼を呼びもどして!」と上司に詰め寄ったりしちゃうんですけど、バーニーを呼び戻せない事がわかると、すぐに自分がするべき事を探して、行動するんです。
そんな彼女がとった行動がバーニー達が無事に帰ってこれた一つの要因になっているぐらいです。
この作品は、ディズニー映画で、
未来の子ども達に向けてのあついメッセージも込められているんですが、
男性に依存しない自立した強い女性、 ますます増えそう (^^;;