先日、試写会を見逃した映画「アート・オブ・ラップ」、ラップのドキュメンタリー作品を観に行ってきました。
ラッパーが大勢出てくる作品なので、劇場に足を運んでくる人は、
どこから見ても「ラッパー」みたいな人達がほとんどなんだろうなと思いきや、
見るからに「ラッパー」みたいな人は、ほとんどいなくて、会社帰りのOLさんらしき人達もいたので、
上映前に、私、劇場を間違えてないよね?ってちょっと不安になっちゃった(笑)
この作品には、80年代から現在までのラップ界で世界的に有名なトップアーティスト47人が出てきて、(RUN DMC、ナズ、カニエ・ウェスト、コモン、エミネム、スヌープ・ドッグなどなど)
ラップを始めた理由やラップに対しての個人的な思いなどさまざまな事を語るんですが、彼らの話を聞くインタビュアーは、ラップ界の大御所で「ゴッドファーザー」と言われているアイス-T。
私は、世界的に有名なラッパー達は、みんなダボンダボンのジーンズを腰ではいて、首からごっつくて「めちゃ高価なんです」ってみるからにわかるアクセサリーをぶらさげて、高級車を乗り回し、女の子達をはべらせ、毎晩パーティー三昧で、
マイクを持って言いたい事を言うだけで大金を稼げてるって思ってました。
※そんな服ばっか着てたのは昔の話だけどね。
ラップの世界や彼らについて知らなかった私は、
努力もなく世界中の人を魅了する才能を持って生まれてきてラッキーだなって決めつけちゃってた。
それに、そもそもラップはどうやってはじまったのかもわかっていなかった。
なのに、彼らの曲を聴いた時にかっこいいと思った事で、
ラップをわかったようなつもりになってて、とんでもなかったわ( 一一)
自分の想像で決めつけるってところが私にあるのをこの作品を観て痛感・・・
彼らは、どうしたら観客が喜んでくれるパフォーマンスができるか、四六時中、頭を悩ませていて、歌詞もものすごく努力をして生み出している事がわかって、ホント、すみませんm(__)m
この作品にも登場していたエミネムの半自伝的映画「8Mie」に描かれていた彼の努力も忘れちゃってた。
私は、彼らの人を魅了するパフォーマンスが努力のうえにあるのを認めてなかったのかな。。
な~んか、いろんな意味で自分の嫌なところが結構見えた作品だったな。
もちろん、それだけじゃなかったけど。
インタビューでは、みんなラップを披露してて、
その中で一番忘れられないのがスヌープ・ドッグ。
彼の代表曲も言えないぐらい彼のことを知らないけど、
即興パフォーマンスにすごいエネルギーを感じて、彼の世界にすう~っと引きこまれちゃった。
私が一番やんちゃそうで、怖そう、いかん事をいろいろやってそう、
ラップに対しても真面目にやってなさそうって思ってた人が
私にとって一番すごい人になりました。
この作品のタイトルは「アート・オブ・ラップ」。
私は、彼らの生きざまと彼らが創り出す作品は本当にすごいという事はわかったけど、ラップがどうしてアートなのか説明しろって言われたらできない。
でも、ラップはアートだよねって思わせる説得力がこの作品にはあったと思う。
作品内容詳細についてはこちらを見て下さいね。
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