2016年5月17日火曜日

『64 ロクヨン』

佐藤浩一さん主演のこの作品は、
わずか7日間しかなかった昭和64年に起きた未解決の少女誘拐事件について描かれていて、「半落ち」や「クライマーズハイ」などの著者、横山秀夫さんのベストセラー小説が原作。
2部作になっていて、その前編が現在公開中です。
主演の佐藤浩一さんは、元刑事の県警広報官の役どころで、舞台は、少女誘拐事件から14年経って、時効まであと1年とせまった時。
佐藤さん演じる県警の広報官は、64 ロクヨン事件が発生した時は、刑事としてこの事件に関わっていたんですが、現在は、広報官として刑事と記者クラブの間に経つ仕事をしているんです。
彼を軸に 県警記者クラブを巻き込んだ警察内部の対立や事件が起こってから14年を経て、新たに発生したこの事件を模倣した誘拐事件が起こる様子が描かれていきます。
早く後編を観たくてうずうずしていますが、割とキリがいいところで終わったので、
なんでここで終わっちゃうの?という変なストレスもなく、後半への期待がますます高まる感じです。
この作品、ご存じの方も多いと思いますが、出演者がとにかく豪華・・・。
佐藤浩市さんの他に三浦友和さん、永瀬正敏さん、吉岡秀隆さん、奥田瑛二さん、椎名桔平さん、仲村トオルさん、緒形直人さん、夏川結衣さん、滝藤賢一さん、窪田正孝さん、綾野剛さん、榮倉奈々さん、瑛太さん、坂口健太郎さんなどなど、ベテランから若手まで主役をはれる俳優陣が集まってます。
こんな豪華キャストが次々と登場してきて、まぁそれは素晴らしい演技合戦のようなものに釘付けになります!!
スクリーンから片時も目が離せない状態なんですが、それと共に、登場人物それぞれを主役にした作品ができそうなくらい出てくる人達のキャラクターかなり濃く、深いので、劇中、いろんな想像が膨らむんですよね。この人が実は裏切っているのでは・・・などなど頭の中が想像でいっぱいになっていくのですごく面白かったです。
少女誘拐事件で殺されてしまった少女の父親など被害者の家族やその事件に関わった事で、人生が変わってしまった人達にとっては、時が止まっていて、平成に変わった今も、まだ彼らは昭和にいて・・・というとても複雑な心境も細かく描かれているんですが、そこがたまらなくせつないです。
先ほど、名前を出した出演者の中で前編で登場しなかった方がお一人いらっしゃるんです。
その方は、想像するに、すごく重要なキーパーソンだと思うんですよね?
それはどなたなのか、ぜひ劇場でご覧になってください。
邦画っていいなぁ、日本でこんな作品ができた事を誇らしく思えるような素晴らしい作品でした。
多くの方にみてもらいたいです。ちなみに後編は、6月11日公開です