めっきり冷え込んで、あったかい布団の中で体を丸めている時間に幸せを感じる今日この頃~。
布団・・・と言えば、中学生時代、修学旅行先の旅館で、
同じ部屋になった女子数人の中で、私ともう一人の友達の布団だけが、
薄くて硬くて、使い古した感じのものだったんです。
「なんで私達だけ、おしん布団なの?」って、私が言ったら、すかさず誰かが、「私たちは、かよ様(おしんの奉公先のお嬢さま)布団だもん!」って言いだし、
その夜は、おしん話というかおしんごっこで盛り上がりました。
普段、あまり話をした事がなかった子たちともすごく仲良くなった思い出があります。
そんな「おしん」がTVで放送されてから30年たった今、映画化されたわけですが、
映画化が決まった時、懐かしい気持ちになってなんだか嬉しかったです。
だって、私、おしんが悲しむ様子や辛い事に必死に耐えて頑張る様子をみて、
心を痛めたり、いつも応援していたんだもん。
でも、あのおしんを演じられる子役なんているのか?って正直、思いました。
しか~し、予告篇をみて、映画本編をみて、おしんを演じた
濱田ここねちゃんに「いた!ここに!」!!!
泣いたり、笑ったり、悔しがったり・・・
ここねちゃん演じるおしんに心が動かされっぱなしの1時間半でした。
昔のドラマ「おしん」を思い出すと、おしんが辛さにたえて一生懸命に頑張っている顔が一番に思い浮かぶんだけど、この映画版「おしん」では、彼女の笑顔が一番印象に残ったわ。
おしんは、辛い毎日でもちっちゃな幸せに心を躍らせ、希望を持ち、
笑顔で頑張っているんだけど、その笑顔が泣かせるんだよね~。
おしんも頑張っているんだから、あんたもがんばりなさい・・・と30年前、
母によく言われた事も思い出しました。
おしんを溺愛しながらも、そばで守ることができない辛い気持ちが痛いほど伝わってきた上戸彩さん演じるおしんのお母さんや
おしんの頑張りぶりを認め、いつも公平な見方をしてくれる奉公先の大女将(泉ピン子さん)達がおしんの支えになっているのをみて、
どんなに辛い事があって、ありえんぐらい非情な事を人から言われたり、されたりしても、自分の信念を持って前を向いて頑張り続けていれば、自分の味方になってくれる人は必ずいる。
そういう人が1人でもいてくれるって実感する事が人間をまた強くするんだなぁって思いました。
私は、この映画を観て、同情や可哀想という気持ちよりも、私も頑張ろうという底力が湧いてきました。
今、自分自身、強くなりたいと思う方に超オススメの作品です。